札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
怪談話が昔から好きで作業中はラジオのように流しているのですが、いよいよ怪奇現象が起き始めたのでそろそろやめようかと思っています(マジ)。
でもなかなかやめられないのが怪談マジック。で、怪談話聞いてて毎回思う、そんなことある?っていう出来事を思い出したのでひとつ。
北海道で大地震があった日の数日前に某メーカーさんからギターの特価品リストがきてたんです。
「こ、これは!?」というのが一本あったので仕入れたかったんですよね。
さっそく電話して注文入れたところ、「こ、これは!?」と僕より早く思ったであろう(多分)どこかの楽器店の方からの注文ですでに売れちゃってたんです。
あー、一足遅かったか、と。まぁしょうがない。
ところが数時間後、その某メーカーさんから電話があり、さっきのキャンセルになったのでご用意できますよ、と。これが1つめの「そんなことある?」でした。
※ 今回はセンシティブな内容なので画像少なめですが、ご了承ください。
いわゆるB級特価品、という扱いのモノでしたが、そんな中でもなかなかないくらいの破格な掛率だったんです。
だいたいメーカーさんからくる特価品リストって特価理由の記載があるものなんですが、「B級理由:不明」という情報ゼロ、なんとも言えない見たことのない記載。
掛率びっくり、を理由にある意味賭けの仕入れ。
発注入れた数日後、現物到着。検品開始。
外観ひととおり見ても、異常なし。キズなし、ネックの状態も問題なし。
何が理由かを探すハメになる謎の特価品。
一番謎だったのは、B級の場合、ヘッドの裏にはしっかりとB級を表す三文字の刻印が入るメーカーさんのモノだったにも関わらず、それがない。謎は深まるばかりだったんですよね。
そしてしばらく眺めて違和感に気づいたんです。
ハードウェアの色だ、と。
本来クロームなのにゴールドパーツがのっている…。
そんなの交換して普通に卸せばいいのに、と思ったんですが、ご丁寧にピックアップのポールピースまでしっかりゴールド。
ピックアップ交換までするのがめんどくさかったんか…。
2つめの「そんなことある?」でしたが、なんとなく納得してラッキー特価品じゃー、とケースにしまいスタンドに立てて保管して喜んだのも束の間。
震度6弱の地震が発生、作業部屋は見るも無残な姿に。
その特価品もケースに入れて保管してはいたもののスタンドが倒れており、倒れた後に何かが落ちたらしく、ネックの裏には深いキズが。
なにしろ家がひどい状況だったので、気づいたのは後日でした。
幸い、それ以外にはキズも折れもヒビもなく現状無事ではありましたが「ナット裏付近に打痕あり」、本当のB級品になってしまったわけです。トホホ…。
で、家も散々だったのでさらに後日の再チェック中に見つけました。
弦アースがとれていない、です。
この特価品はソリッドではなく箱モノなので、めんどくs…じゃなくて時間がかかるなー、と。
中身引っ張り出す前にまずは外側から見ていくか、と確認するのに弦を外してビグスビー外したところでびっくりです。
アース線がそこまで来ているのに肝心のアース線がボディにセロテープでピタっと貼られておる。
おおぉぉ…、アース落とす気ゼロ…。いやいやそんなことある?後で剥がそうと思って忘れたんか?
ペロっと剥がして元に戻して無事、解決。
今回言いたいことは、コレです。
トラブルは本当に基本的なところからまず疑う、ってのが大事だと思います。余計な時間使わずに済んだ、って話です。
トラスロッドカバーに文字がプリントされていてなんか嫌だなーって時は無水エタノールで拭くと消せるのもあります。拭き過ぎるのと彫り込みのはダメですが。
上の小瓶はまず似たような素材で試してから、と昔生贄になったブラックペッパーです。
蓋にたしか「パウダー」だったか「あらびき」だったかそんな文字がプリントされていたんですが、無水エタノールで拭くことで消せます。
キャンプ時にはなるべく小さい入れ物で持って行きたい塩コショウ入れの完成、という感じですね。
最後に当時の携帯写真を振り返っていて地震直後のかつては茶碗だった陶器の画像があったのでご覧ください。
そんな割れ方、ある?