お店を改装しました!まだ終わってないのですが、かなりお店!!って感じになってます。笑
今後は中古商品にも力を入れていく予定です。
■工事途中のお店
引っ越しと改装工事と夏バテでおなかピーピーのリペアショップ小岩funk河田 健太です。(いや俺も!by 山脇オサム)
この暑さ、いったいなんだいや!!
さて、フレットの話終わったかな~!と思いきや、フレットを抜く時の話が抜けていました!なんてこった!
実はフレットを抜く時にもかなり色んな技術が必要なんです!
みなさんフレットってどうやって抜くと思ってますか??
ペンチで掴んでどりゃ~っ!って昔ながらのパワー抜歯スタイルとか、なんか薬液塗ってしばらく置いてガムテープでいっきにバリっと剥がすブラジリアンワックススタイルとか、色々想像されているかもしれませんが、実際はけっこう地味です。
うちではこのような「食い切り」といって、金属を切断する工具を加工して使っています。
これを少~しづつ端から食い込ませて浮かせて抜くんです。一気に引っ張ってはいけません。
フレットは指板に打ち込んである部分がクサビ状になっているので、一気に抜こうとすると指板がめくれてボロボロになってしまいます。
1~2mmずつ程度、ゆっくり慎重に動かして抜いていきます。
特にエボニー指板などは硬くて割れやすいので注意が必要です。エボニーはしょっちゅうささくれます。
思春期の少年のようです。何事もいっぺんにやろうと先を急いでは失敗してしまいます。
少し水やオイルなどで湿らせてからやると、割れを防げる場合もあります。
また、ギブソンのギターなど接着剤でフレットを固定してあるパターンもありますので、半田ゴテなどでフレットをあたためて接着剤をゆるめてから抜くこともあります。
■水と半田ゴテを併用しているパターン
■抜いたギブソンのフレット(接着剤がくっ付いていますね)
このように、フレットを抜くだけでも色んな技術が必要です。
ハーDオFFのジャンクコーナーなどで、指板がズタボロになっているギターを見かけたりしますが、あれはパワー抜歯スタイルでフレットを無理矢理抜かれた物かと思います。
あとはそのままパテ埋めされてフレットレスになってるやつとかね。
もちろんそこから使えるようにする事もできますが、かなり大変です。
ジャンクコーナーに並ぶ前に一度見せてもらえると楽器も喜ぶと思います!
しかし昔は木にタコ糸をくくりつけて抜歯していたとか聞いたことあるけど、ホントですかね!?怖すぎる、、、。