こんにちは、小岩ファンク!河田健太です。
さて、みなさんはちょっとぽっちゃりでお色気ムンムンのタイプと、抱きしめたら折れちゃいそうな守ってあげなきゃ系の細身のタイプ、どちらがお好きですか?
ええ、もちろんネックのお話ですよ!
またその入りか!いい加減にしろ!という声が聞こえて来そうですが。
さて今回もネックのお話です。
前回は垂涎ギブソン59年のネックは極太であるというお話をしました。⇒前回の記事はこちら
今回は、そんで音はどう違うんじゃい!という所に踏み込んでみようかと思います。
まず太いと何が変わるかと言いますと、木の「剛性」というものが上がります。
剛性と言うのは、曲がりにくさや硬さというイメージで、ギターのネックで言うと「剛性が上がれば弦の張力や振動に対して変化しにくくなる」という感じです。
ということは、「太いネックは弦の振動に対して影響を受けにくい」。
ということは、「弦振動をそのままピックアップが拾う、弦振動をネックがスポイルしないのでサスティンが長くなる」ということになります。
ラップスティールのギターが普通のエレキギターに比べてサスティンが長かったり、倍音が異様に豊かだったりするのは、そういう理由もあるのだと思います。
なんせネックからヘッドまでボディと同じ厚さなんですからね。笑
以前59年ギブソンのフレット交換でフレットを抜いた時に、トラスロッドゆるゆるの状態でネックが全く反っていなかったのには衝撃を受けました。
60年間50Kg以上の弦の力で引っ張られているのに!です。
そういう意味でもかなり剛性の高いネックである事が考えられますね。
では、アイバニーズなどの薄いネックのギターがサスティンがなくて音が悪いのか、と言われるとそういう訳ではなく、以前にお話したように複数の木を貼り合わせて剛性を高めたりするんですね。
また、フロイドローズなどはブリッジの質量が大きく、ブリッジ側からの振動をボディに伝え難いのでサスティンが長くなるのが特徴です。
なのでそういうブリッジと組み合わせたりする事で、バランスを取っています。
ユーチューブに非常に面白い動画がありました。
もーすんごく良い実験ですね!!僕が言いたかった事はほぼこの動画に入ってます。笑
2番目の極厚ネックがほぼ58年ギブソンと同じくらいです。個人的にも厚みのあるネックの方が良い音だなと感じました。
いや〜ネックの世界もとっても奥が深いですね。
あ、ちなみにこの動画でネックを削っている水島先生は、僕の学生時代の担任でした。笑