アツイっ!!!はい、こんにちは小岩ファンク河田健太です。
山脇さんの使用で有名!?なうちの巻き数減らしピックアップなんですが、面白い使い方を編み出した人がいるのでご紹介します。
以前にも書きましたが、ピックアップの巻き数を減らすと、
などの傾向があります。
一般的なシングルコイルピックアップは8000巻前後なんですが、山脇さんは4000巻程度に下げて、カッティングのキレを増したりピッキングのニュアンスがでるフレーズに活かしていますよね。
うちも巻き数は色んなオーダーを受けて作っているのですが、以前2000巻!のシングルコイルを取り付けたお客様が、
「2000巻はサイコーだった!もっと減らしたらもっと良くなると思うから1000巻のものを作ってくれ!むしろ500でも良い!」と。
僕は、「下げればいいってもんじゃないっす!流石に下げすぎですよ。1300巻にしましょう」と非常に微妙な駆け引きの巻き数のものを製作する事になりました。
その時に、「店長、この巻き数減らしピックアップのセンターとフロントのハーフトーンが最高だからぜり試してみて欲しい」という事も言われました。
そしてそのピックアップを取り付けるついでにこれまた色んな実験がしたいので、
・センターは6段階のタップ式で1300〜9000巻の切り替えが出来るように
・フロント/リアピックアップは位相の切り替えスイッチを付ける
・フロント/リアピックアップが強制的に同時出力されるスイッチを付ける
以上の複数の音色の切り替えスイッチを付けました。ややこしいですね。笑
これにさらに元から付いている5ウェイのレバースイッチがありますから、いったい何種類の音が出せるんでしょうか!
そして気になるセンター1300巻のサウンドやいかに!!という事で動画をご覧ください。
1300巻はやはりちょっと細すぎるかな、という感じなんですが、特筆すべきはお客様の言われた通り巻き数減らしのセンターとフロントのハーフです。
2000巻センターのみだと素っ気無いピエゾのアコギみたいな音なんですが、フロントをミックスにすると、箱鳴り感というかリバーブ感のある素敵なアコースティックサウンドに!!
うーん、かなりスゴいぞコレは。
フロントをミックスすると、うっすら遠くで鳴ってるような低音が足されるんですよね。これは「巻き数を減らしたピックアップとのミックスじゃないと出来ない」芸当なんです。
アタック感がしっかりあって、変にソリッドギターっぽいサスティンが伸びないのでかなりアコギっぽいです。いやむしろ、下手なアコースティックシミュレーターよりそれっぽくない!?
うーん、すごいものが出来てしまった。お客様に感謝です。