お久しぶりです。funk ojisanリペア担当藤田です。
唐突ですが、皆さんは幼少期にミニ四駆流行りましたか?ちなみに私は「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」世代です。
当時クリスマスプレゼントに主人公兄弟モデルのミニ四駆を貰って非常に嬉しかった記憶があります。ミニ四駆を手に入れてからは改造に明け暮れる日々…だったような。
何が言いたいかと言いますと子供の頃はミニ四駆、今はギターを改造していてやってる事あんまり変わらんやん!という話です。
三つ子の魂なんとやらですね。
本題ですが、ここの所ピックガード製作&加工やザグリ加工を伴う改造依頼を複数頂きました。
特にフェンダー系モデルにとってピックガードはギターの顔とも言えるかと思います。色を変えるだけでもギター全体の印象はガラリと変わります。
さて早速ご依頼の紹介です。いきなりインパクト抜群の改造です。
元々は普通の2シングルのムスタングタイプのギターでしたが、リアをフェンダーのトリプルバッカーに交換しました。
チキンノブが5wayのロータリースイッチになっており、トリプルバッカーそれぞれのコイルが単独で鳴るシングルコイルモード、2つなるハムバッカーモード、3つ全て鳴るトリプルバッカーモードが選択出来ます。
更に通常のムスタングのピックアップセレクターもそのまま機能しますので、ミックス時の音色もパラレルとフェイズアウトが選択出来てって一体何種類の音が出るのか計算するのが面倒くさいレベルです。
キルスイッチもつけて遊び心満点の改造です。
こういった改造はギターボディへのザグリ加工が必要になってきます。位置、深さなど事前によくチェックしてから加工していきます。
トリプルバッカーをフル活用した配線は中々のタコ足っぷりです。
続いては76年製ジャズベースです。
定番(?)のマーカス・ミラー風改造ですね。ピックアップ、プリアンプ共にEMGでアクティブ仕様です。こちらもザグリ加工とピックガード製作を行いました。
かつてはよく使っていたけど、使用機会が減ったので改造して復活させたいというご要望で、同時にフレット交換も行いましたので、サウンドと演奏性共に大変身を遂げました。
最後に紹介するのはハムバッカーを増設した4ピックアップ仕様のストラトキャスターです。
ご要望としては鈴木茂さん所有機に寄せた改造ですが、先日お亡くなりになった和田アキラさんで有名な仕様です。
ミニスイッチで通常の5wayストラト-5wayストラト+ハムバッカーのパラレルミックス–強制ハムバッカーの3段階が切り替え可能です。こちらもかなり多彩なサウンドですね。
こちらが作成したピックガードですが、単体で見ると何とも不思議なルックスです。
リアピックアップはブリッジ側に寄ってスラントしていない状態です。
今回ご紹介するのは以上の3本となります。
ギタリスト所有機に寄せるも良し、独創的なアイデアを実現するも良し、ロマンある改造を皆さんも妄想してみてはいかがでしょうか?