こんにちは、小岩ファンク!河田健太です。
突然ですけど、男なら一度は自分のが太いか細いか気にした事あると思うんですよね。ええ、もちろんネックの話ですよ。
前にも似たような書き出しやりましたね。笑
さて、前回お話したネックシェイプのお話ですが、当然のようにプレイスタイルやサウンドに一長一短があります。
太ければ握りにくいし、細すぎても弦間狭くて弾きづらくなってしまいます。むしろそこを売りにしているメーカーもありますけどね。
今回はギブソンのネックにフォーカスしてみましょう!
ギブソンも時代によってネックの仕様がかなり変化していくのですが、特に50年代ギブソンのネックは極太(私感)でとっても印象的です。
今回は、以前メンテナンスさせていただいたお客様所有のギブソンの59年のギターを2本、58年を1本、ネックの幅と厚みを計測してもらいました。
これは贅沢や〜。
どれもフルオリのビンテージES335です。ネックの太さなどはレスポールも同じですからね。
ちなみに先に言っておくと58年59年どっちもかなりごんぶとで、特に58年は太くて僕には弾けなーい、って感じでした。
今回は比較対象として、2000年レスポールスタンダード、90年代レスポールクラシック、2016年レスポールトラディショナルも計測しました。
ナットの幅や12フレット幅はほとんど変わりがないんですが、厚みに違いが見られますね。
58年と59年は、幅、厚み、ほぼ同じです。0.2〜0.3ミリの差なのか、シェイプの違いなのか、58年の方が握った時に太く感じました。
なんというか肉厚といいますかプロレスラーのようなゴツさを感じます。笑
腕掴んだだけで「こりゃ勝てねー」ってなる。
先にも言いましたが58年は太すぎて僕には弾きづらく、59年がもてはやされているのはこういう側面もあるんでしょうね。
これが60年になるといきなり細くなります。
今回本物の60年ネックは計測できませんでしたが、レスポールクラシックなどは60年のネックを再現しています。細いネック好きな人はこっちの方がオススメです。
59年と比べると12フレット近辺なんて、厚さが3ミリ以上違いますからね。
ギブソンは60年代からラインナップに細身のネックが多くなります。
ちょっとイレギュラーですがこちらは64年製LG-0 。かなり細身のネックです。
・ナット幅42.5ミリ
・12フレット幅52.0ミリ
・1フレット厚20.0ミリ
・12フレット厚はアコギのため計測不能
細身のレスポールクラシックと比べても、ナット幅なんか0.5ミリ細いだけなのにかなり細く感じます。
人の手って0.5ミリの違いでも敏感に感じとることができるんですね。
そして前回少し触れたように、2016年モデルは少し厚めです。ビンテージを意識しているのでしょう。近年はビンテージ回帰なギターが増えていて、割と厚みのあるネックが多いなと思います。
どうでしょう?自分の持ってるネックを測ってみる事で、好きなネックの太さなどが明確になるのは結構楽しいかもしれませんね。
それにしても、59年2本と58年1本て、、羨ましすぎるぜ!!
画像は今回計測していただいた、ビンテージギター達です。てかオーディオもすんげー!!笑
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