え!?テープエコーの修理が3台連続って…
テープエコーの修理なんて年に1~2台位なんですけど、違う人の修理が連続で入ってくるってのがね…なんだこの現象は?何か起こる前触れではないのだろうか…。
テープエコー、音はサイコーですよね!なんとも言えない太さと揺らぎ感!
こんにちは、こんにちは、こんにちは(ディレイ音)。
リペアショップ小岩funk 河田 健太です、です、です。
今回はフレットの大きさや形状による違いを書きたいと思います。
こちらは最近人気のある「ジェスカー」のフレットの仕様図です。
画像の上側、皆さんがフレットとして認識している方、キノコのアタマ部分は「crown(クラウン)」と呼びます。
下半分の部分、いつも指板に埋まっているので目にする事はあまりないかもしれませんが、こちらは「tang(タング)」と呼ばれています。
呼ばれています、と書いたのは「ホントはタンって読むんじゃない!?」ってこっそり思っているからです。
そう、HONGKONGホンコン的なアレです。(それ分っかるぅ~!心の中ではホングコングって読んじゃうよね。by 山脇オサム)
今日はクラウン部分について!分かりやすく大まかに分けると、
【高さ】
・低い=1.0mm
・中位=1.2mm
・高い=1.4mm
【幅】
・狭い=2.0mm
・中位=2.4mm
・広い=2.8mm
の種類があります。例えば…
・高さが1.0mmで幅が2.0mmだとスモールフレット
・高さが1.4mmで幅が2.8mmだとジャンボフレット
といった具合です。
高さが低くて幅の広いものもありますし、高さが高くて幅は中位など色々なタイプのものがあります。
たかが0.1~0.2mm程度しか違わないの!?と思われるかもしれませんが、非常に弾き心地に影響します。人間の指の感覚ってすごいですよね!
ここら辺のチョイスはプレイヤーのスタイルや好みで変わります。
先にザックリ言うと、「木の鳴りを指で感じたい」というビンテージ志向な方はスモール寄りのフレット。
速弾きしたい人やテクニカル志向、金属の倍音や音の立ち上がりが欲しい人はジャンボ寄りのフレットがオススメです。
女性のタイプにしても背が低くて細めの子が好きな人や、ジャンボタイプな女性が好きな人!好みは様々ですよね!ちなみに僕はちょっと背の高いミディアムハイが好きです。
あ、フレットの話ですよ!女性のタイプはスモールです。笑
一般的には背の高いフレットはチョーキングがしやすいとか、幅広いフレットはスライドしやすいと言われています。
僕が違う種類のフレットに交換する時に気をつけた方がいいと思う事は、
・押弦した時に指が指板に触れるか触れないか!
ここが結構好みの別れ際のような気がします。
普段低めのフレットを弾いてた人がいきなり高いフレットのギターを弾くと、「アレ!?なんかあるはずのモノがない感」が出ます。
ノーパンでズボンを履いた時の感覚です。なんかスースーする~!って感じ。
ただ、慣れてしまうと逆にあるのが気持ち悪いみたいな、チョーキングの時に指板が引っかかってやだな~とかそういう事になります。
あとは普段、押弦が強めの人が高いフレットを弾くとピッチがシャープしやすくなってしまうのも気をつけた方が良いポイントです。
かなりすり減ったフレットを背の高いものに替えると、ブリッジの高さも1mm位上がる事になりますので、ネックが太くなったように感じたり、音が変わってしまったと思う事もあると思います。
基本的にフレットは消耗品なので、小さいフレットの方が寿命が短いというか、次の交換までの時間は短くなってしまうので、高めのフレットの方が経済的とも言えますね。
フレットの交換はかなり色んなことが変わる可能性があるので、リペアショップに相談したりして色々吟味してみて下さいね!
■こんな内容を毎週配信しています
・ピックアップのかんたん調整方法
・プロが教えるハンダ付けのコツ
・ポットのAカーブBカーブとは?
・正しく弦を交換しよう!
・自分に合ったフレットサイズを選ぼう
・コンデンサでどのくらい音が変わる?
・エボニー指板の特徴的なサウンド
などなど