こんにちは、小岩ファンク河田健太です。
さてピックアップ話しのついでに、うちで作っている素敵なピックアップについてお話したいと思います。
「コイルタップ付いてるけど、全然使えない」という話をよく聞きます。
コイルタップとは、ハムバッカーの片方のコイルだけを出力する事でシングルコイルピックアップのサウンドを出しちゃおう!という何ともお得な発想の技術です。
ただ、これがどうにもシングルコイルのサウンドにはならないんですよ!
最初は「お!シングルコイルの音だ!」ってなるんですけど、しばらく弾いていると「ん?なんかただの細い音になっただけやん。うーん、どうなん?」って感じ。
スリムとセクシーは紙一重。そんな感じですよね???
なんでまたその様な事になってしまうのかというと、まず、
これです。
パフ系のハムバッカーだと片方のコイルだけだと5000巻程度です。
それに比べてビンテージタイプのシングルコイルは8000巻前後程度です。
巻き数は出力に直結しますので、これでは細い音になってしまっても仕方ないですね。
そして次が結構重要なんですが、ハムバッカーの方は、
んですね。
ハムバッカーの磁石はココにあります。
シングルコイルはポールピースそのものが磁石になっています。
この構造の差がかなり大きいんですね。
そんな訳で、こっち側のポールピースにシングルコイル用のアルニコ磁石をぶっこんで、普通のハムバッカーより巻き数を増やしたピックアップを製作しました。
見た目は普通のハムバッカーと違和感なし!
さて、肝心のサウンドはこちらの動画をご覧下さい。
どうでしょう?完全にシングルコイルの音ですよね!
しかもハムバッカーにした時の音が、普通のハムバッカーよりエッジが効いてて芯のある音に!
一本のギターで何でもやりたい系の人や、人は違うハムバッカーのサウンドが欲しい人にとってもおススメのハムバッカーです!