こんにちは、小岩ファンク河田健太です。
スタッフの入れ替えがあり、その際だからという事で色んな事を新しくしようとしています。その為めちゃくちゃ店内がドタバタしてるんですよね。
うちに来た事がある人は分かると思うんですが、現在あの狭い空間に6人!!?
修理やメンテナンスのお預かりは、いつもより少しお待たせさせてしまってるものがあるかもしれません。
申し訳ないです!
4月からは新体制でやるぞー!!
さて、前回はタップしてもめちゃくちゃ使えるハムバッカーの話を書いたのですが、今度は更に進化した!?ハムバッカーのお話をしようかと思います。
前回は片方のコイルのポールピースを、シングルコイルと同じマグネットにしたピックアップのご紹介でした。
ハムバッカーとしての特徴としては、普通のハムバッカーよりも高音とアタック感がしっかり出て芯のあるサウンド。
弱点しては、巻き数に差がついているので、ハムノイズの除去力が低い(個人的にはそんなに気になりませんが)事があげられます。
普通のシングルコイルより全然ノイズは少ないです。
んで、思い付いたのが、このポールピースマグネットの方式でハムバッカー作ったらめっちゃ良い音になるんじゃね!?です。
実はこの方式のピックアップはかつてフェンダーに存在していたんです。
これは70年代にフェンダー社が、ハムバッカーの生みの親、セスラバーさんに「頼む!ギブソンのハムバッカーを超える物を作ってくれぃ!」という事で開発されたピックアップなんですね。
このピックアップはポールピースマグネットに「アルニコ」AlNiCoで はなく 「クニフェ」CuNiFeという素材が使われています。
クニフェ、クニフェと言うとなんとなく恥ずかしい気持ちになってきますが、これはれっきとした合金の名前ですので、堂々と「僕はクニフェが好きです!!」と言うことが出来ます。
さて肝心のサウンドですが、ワイドレンジと言うだけあって、高音も低音も普通のハムバッカーよりも出ます。
高音はこのポールピースの仕組みで、低音は普通のハムバッカーよりボビンやサイズが大きくなっている事や、コイルの巻き数を普通のハムバッカーより増やす事で増強されているのでしょう。
テレキャスターカスタムに搭載されたワイドレンジハムバッカー。普通のハムバッカーより一回り大きいのが特徴。
さて、このクニフェ仕様のワイドレンジハムバッカーは、1970年代のフェンダーテレキャスターカスタムなどに搭載されていたのですが、実は近年物のテレキャスターカスタムのピックアップには全く別のものが乗っかっているのです!!
あれ、うちのピックアップの話しようとしたらクニフェ話になってしまいました。笑
続きます。