ブログコンテンツ

ヴィンテージギブソンES125を修理したお話

うぉおおお〜引っ越し作業めっちゃ大変過ぎるー!車で往復するだけでクタクタじゃーい!!

こんにちは、小岩ファンク河田健太です。

つい最近仕上がった修理があります。57年製のES125Tなのですが、実はギターのレシピのお客様のギターだったんです。症状としては、

・ネックが起きてきていて弦高が高い
・裏板が剥がれ始めている

といったものです。

原因は外観からはなかなか見つけるのは難しかったのですが、ピックアップを外してネックブロックを見るとバッコシ隙間が空いていました。

フルアコはこの赤マルの所に四角いブロックが入っていて、裏板と表板を接着しているんですね。

今回はそこが剥がれていた、、、というか、なんとそもそもの接着面積がものすごく少ない!のです。

その証拠画像は後ほど。

さてどうする?

あそこが剥がれてるんだな・・・うわぁ、てかこれ修理しようと思ったら、

・ネック外して
・バインディング剥がして
・裏板剥がして

指板やフレットやブレーシングやなんやかんやアレコレソレコレして・・・って!!!!めっちゃ大変やんけ!!

薄いフルアコの内部なので、携帯で画像撮れなかったのが悔やまれるところ・・・

お客様には、

「この修理、完璧にやろうと思うと結構な金額になりますよ。塗装等も必要になる可能性もありますし、時間もかなりかかると思います。一応弦高下げるだけのごまかし調整もできなくはないですけど、どうしましょう?もちろん僕としては完璧に修理したい所ですが、予算が何倍も違ってきます」

と相談したところ、

「時間はかかっても構わない。ヴィンテージでずっと使いたいギターなので根本からの修理をお願いします」

という事で引き受けました。

いざ!ネックを外す

ネックブロックの接着面を修正して確保しなければなりませんので、裏板を外す必要があります。まずはネックを外す所からです。ヒーターで温めながらこの部分を剥がして行きます。

15フレットのフレットを抜き・・・

ドリルで小さな穴を開けます。

なぜそこに穴を開けるのかと言うと、ちょうどそこにネックの接合部があるんですね。ドリルを挿れるとスコッと隙間があるのがわかりました。アタリです。

そして、そこをヒーターとスチームで温めます。残念ながらここの画像は撮り忘れました。

温めながらこんな治具を使ってテンションをかけていきます。

そうするとこんな感じで外れました。

大手術ですので、次回に続くぜ〜!

⇒続きはこちら

河田健太の完全メンテンナンスコース

 

関連記事

  1. ネックがブリッジに対して垂直に付いているか
  2. 弦交換とフレット磨きはセットがオススメ
  3. 【※閲覧注意】至高の牛骨ナット!?
  4. ジャック不良はこうやって防ぐ!
  5. パワー管の種類で何が違うの??
  6. 【Gibson S-1の修理内容とは】
  7. 楽器関連の修理に関して
  8. 国産ギター、弾き込むとどうなるの?

最近の記事

PAGE TOP