こんにちは、最近割と耳栓を常備している小岩Funk河田 健太です。
たまに予想外に音がデカいライブがあったりするんですが、高周波をカットしてくれるんで耳に優しいです。
奥に入れれば入れるほどこもっていく感じがトーン回路にそっくりですね。
ボリュームの話が続いたので今度は「トーン」です。
トーン回路の決め手になるのはコンデンサです。コンデンサについては皆さんかなり気にされてるんじゃないでしょうか?
お店でもよく「コンデンサってすごく音変わるんですよね?」って聞かれます。
そもそもコンデンサとは何なのかと言いますと、本来は色んな役割があるんですが、わかりやすく言うとギターの回路に関しては「高い周波数の音を通す」という役割です。
トーン回路というのはコンデンサを通された高い周波数の音をアースに流す、捨てる、というようなイメージで良いと思います。
そしてその高い周波数の幅を決めるのがコンデンサーの容量です。
単位はF(ファラド)。
ちなみに「ファ・ラ・ド」はコードにしてもFなのでコードの構成音を覚えるのにも持ってこい!座布団下さい。(2枚で!by 山脇オサム)
数字大きい方が低い音まで通します。
ギターでよく使うのは0.022μFと0.047μFですね。μとつくのはファラドはかなり大きな単位だからなんですね。(まあそこら辺はあまり気にしないでOK)
ギターの内部では0.1μ位までしか使いません。
良くある組み合わせとしては、シングルコイルのピックアップは0.047μF、ハムバッカーは0.022μF。
数字が大きい方がより低い周波数まで通すので0.047μFの方がトーンを絞った時に音がこもります。
そして、ボリュームの時と同じようにフルテンの時でも若干音に影響します。
コンデンサを通った高い周波数の音が抵抗を通ってアースに流れるので、少しだけ音がマイルドになり(こもり)ます。
シングルの方が高い音が出て聞こえるので、よりこもって聞こえる0.047μFを使うのが定番です。50年代のストラトなんかは0.1μFが使われていたりします。
「自分のギター、なんか高音がうるさいな」」と思ってる方は、より大きな容量のものに変えてみるのも手です。高音出したい場合は小さい容量のものに変えます。(ポットの抵抗値にも関係してきます)
エディ・ヴァンヘイレンなんかは1ボリューム仕様でトーンが付いていませんが、あの独特のキラキラしたサウンドはトーンカットならではのサウンドかもしれませんね。
ストラトのリアなんかもスタンダードな配線だとトーンが無いので、結構好みが分かれる所なんですよね。
ストラトのリアがキンキンに感じる人はセンターと同時にトーンが効くように配線するのも常套手段です。
アンプに使うコンデンサは使い方間違えると爆発したりして危険ですが、ギターに使う分には壊れたりする事はないので、気になる人は色々試してみて下さいね。