山脇オサムです。
ギターインストのバラード曲ですごくナイスな動画です。
この曲、コード進行もアレンジもシンプルでオーソドックスなんですけど「フレーズの安定感」があってグッときますよね。
安定感って派手ではないんですけど派手な演奏をするに絶対に必要な要素です。
ここを無視していきなり派手な演奏やぶっ飛んだ演奏は出来ません。スケッチの基礎ができないのにいきなりピカソの絵を目指すようなものです。
もしくははじめて行くラーメン店でいきなり大盛頼むようなものです。
あ、レシピユーザーコミュニティにもアップされていた鳥取のご当地ラーメン「香味徳」。
何年か前に銀座に出店したので僕も行ってるんですけど、正直地元鳥取の味とはちょっと違います。味の深みが違うというか・・。
銀座ももちろん美味しいんですけど、牛骨ラーメンに興味のある方はぜひ地元鳥取の「香味徳(かみとく)」がオススメです。スープに顔面を浸けたいくらいマジで美味いです。
で、「スープの安定感」と言ったらなんと言っても味の素・・いや、「フレーズの安定感」と言ったらなんと言ってもコードトーンです。
この曲で使ってる長音符の多くがコードトーンなんです。
コードトーンをうまく使っているからこそドラマチックなコード進行を“最大限に生かした”フレーズになってるんです。
コード進行って曲の雰囲気を作る重要な要素なので、そこにしっかりと合わせて弾くことでフレーズも曲に馴染んできます。
曲にぜんぜん馴染まないソロになる場合は、コード進行を意識して弾けてないということなので、ぜひコードを知ってそのコードトーンを感じながら弾いてみて下さい。(コードっていうワードが多いな!)
そんな安定感のあるフレーズに、布袋さんはビブラートやチョーキングで入魂してるからギターがどんどん歌ってきてます。
この動画ではアーミングが多くてかなりエレキ的ですけど。
コードトーンの説得力ってすごくて、直前のフレーズを多少間違えたりリズムが寄れたとしても次のコード展開でそのコードトーンを入れると、さっきのミスがなかった事になるくらいの効果があるんですよね。
さっきのわざとだったのかな?と思うくらい。
なので逆に言うと、アドリブで弾く時は「このコードの時には必ずコードトーンを入れる」と決めて演奏すると自信を持って演奏できる、と言うことなんです。
フレーズの着地する場所を最初に決めておくんですね。
マリオのキノコを持ち歩いている感じです。何かあってもとりあえずキノコがあるから一回クリボーに当たっても大丈夫!みたいな。
いや、笑い話じゃなくてこれは結構効果的ですよ。
着地する場所が分かってればそこが目標になってフレーズも作りやすくなりますしね。
僕は思うんですけど、音が外れず安定感があるからこそ、それ以外の表現方法やステージングで魅せられるんだと思うんです。
これが事あるごとに音が外れてたらそこが気になってステージングなんか目が行かないと思うんですよね。
青年合唱団でも必ず目立っちゃう人いますよね。
「とびっきりの笑顔だな!」っていう。
もうそうなったらその人が気になって歌が入ってこないですからね。
そういう意味でもコードトーンって大事で、演奏者の最低限のたしなみだと思います。