ギターのレシピの山脇オサムです。
コードカッティングで使える小技として有名なのが、3連符の「チキチチャー」です。
「チキチ」が速くて「チャー」で音を伸ばすテクニックで、分かりやすい例だと「ラブストーリーは突然に」の最初のギターです。(この始まり方のセンスすご)
タブ譜だとこんなフレーズ。
■デモ演奏と解説はこちら
たまに使うとフックが効いてカッコ良いんですよねー!
チキチはブラッシングと言って、弦に指を触れておくだけの状態で弾きます。なので実際のコードの音は出てません。次のチャーで押弦してコードを鳴らします。
ピッキングはこう。
■チ・キ・チ=ダウン・アップ・ダウン
■チャー=アップ
難しいのがチキチ。
ポイントは全弦を弾かずに1.2.3弦だけヒットさせることです。
ブラッシングにもいろんなタイプがあるんですけど、この場合は1.2.3弦を弾くだけで十分効果的なんですね。むしろ1.2弦だけでも良いくらいです。
こうすることでメリットが2つあります。
■リズムが軽くなる
■ストロークのスピードが上がる
ブラッシングにも音の変化があって、低音の巻弦を使うと音が太く重たくなるんです。
なのでロックやメタルなリフでは効果的なんですけど、タイトでノリの軽いカッティングには1.2弦のライトさがちょうど良いんです。バンドアンサンブル的にもナイス!そんな感じです。
そして、ストロークのスピードアップ。テクニック的にはこっちの方が重要です。
そもそも、全弦に当てると「チキチチャー」のスピードが追いつかないんです。どう頑張っても追いつかない。追いついたとしてもキレが粗い粗い。。。
「オリャー!」とピックを強く握ってブラッシングしても、音がカッチカチになりますしね。基本的にギターに「オリャー!」は不要です。
1.2弦だけだと移動距離が短くなるので、簡単にスピードアップできます。
その時のピッキングは、弦に抵抗しないように軽く持ちます。
こんな感じで握るのではなく、
こうやって軽くつまむ感じにするといい感じです。
ピックのしなりが活かせるくらいは軽く持ちましょう。
弦に引っかかるとホント良いことありませんからね。ピックはくるくる回るし力は入るし弦は切れるし。。。汗
とにかくリラックスが重要です。
カッティングにはこういうちょっとしたコツがとても重要です。ぜひ意識してトライしてみましょう。
このような「カッティングで使える小技」を解説したギターのレシピの教材を制作しました。楽器店の試奏で使える小技が満載です。