山脇オサムです。
手グセを抜け出すにはどうすればいいのか、という質問はかなり多いです。
シンプルにフレーズをたくさん覚えるとか、中身のスケールの使い方をこれまでと変えてみるとか、裏技的には「中指を使わない」みたいに運指を制限するとか2弦を取っ払っちゃうとか、手グセを抜け出す方法はたくさんあるんですけど、少し別角度の方法をご紹介します。
それは、「サムピックを使う」と言うことです。
サムピックとは親指にハメるタイプのピックです。
普通はピックを親指と人差し指で挟むので、そこに連動して他の指も握り込んだりして使える指が少なくなるんですけど、サムピックは親指だけ完結するので他の指が完全フリーになるんです。
こうする事でどんなフレーズが弾きやすくなるかと言うと「弦飛びフレーズ」です。
2弦を飛ばして3弦から一気に1弦に行くとか、もっと言ったら4弦から一気に1弦に行くとか。
これってピッキングだと結構難しいんですよね。ピッキングの動きが大きくなるわけですから。
なので無意識で敬遠しがちなテクニックなんですけど、サムピックを使うとこれがめっちゃくちゃ簡単になるんです。
例えば4弦から一気に1弦に行く時、4弦をサムピックで弾いて1弦は人差し指で弾けばいいんです。
これだけです。めちゃめちゃ簡単です。
普通のピックでやるより確実にやりやすいのでミスも減ります。
弦飛びフレーズが手グセになってる人は少ないと思うので、これだけでも今までにないフレーズを作りやすくなる、という感じです。
ピックを変えるって意外と盲点なんですよね。
新しい料理を考案する時に具材や調味料じゃなくてフライパンを変えてみる、というか。
ちょっとした料理で焦げ付いちゃうフライパンよりも、テフロン加工された焦げ付かないフライパンの方がいろんな料理がスマートに作れるのと似ています。
例え的には32点ですけどチャレンジ精神を評価してください。
あと「ハーモニーも作りやすくなる」と言うところもサムピックを使った時のナイスなところです。
ハーモニーが出せると音の幅が広がってギタリストの総合力がかなり上がるので個人的に超オススメです。
いろんなメリットがあるのでぜひサムピックにも挑戦してみてください!
■ハーモニーをたくさん使ったテーマ曲はこちら