山脇オサムです。
暖かい気候の時はいいんですけど、冷え冷えしてる日なんかはギタリストにとってはかなりキツイですよね。
指が冷えて動かなくなります。
バンドでバリバリライブをやってた時でも、機材車を持ってからは移動もぬくぬくで大丈夫なんですけど、まだまだ駆け出しで機材車もない時の冬の移動はキツかったです。
手袋とかもちろんするんですけど、やっぱり芯が冷えるのでライブハウスについてすぐのリハーサルがいつも通りできないんです。
僕はツインギターのリードをやってたんですけど指が動かないもんだからサイドギターのパート弾いたりして。
で、そんな時にやるのが「缶コーヒーを買って強く握りしめる」っていう一瞬ラブソングに聞こえる古典的な方法。
でもこれをやって芯が温まったという経験はないですね。
表面がちょっと温まるだけなんです。
いい靴履いてるのに靴下に穴空いてる、みたいな感じになるんです。
あとシンプルに見た目が貧乏くさいっていう。
これじゃあ指は動きません。
じゃあそんな時はどうすればいいんだって言うと僕の経験上、芯を温めるにはもうこの方法しかない、というのがあります。
それは「30分ギターを弾き続ける」。
これです。
要するに「ウォーミングアップ」なんですけど、30分ギターを弾き続けると本当に芯が温まってくるんですよね。
実際やってみるとそれをビンビン実感できると思います。
こうなると指はいつもどおり動くようになります。
いろんなミュージシャンに聞いてもみんな30分って言うのでこの数字は結構リアルだと思いますよ。
これに関しては「どんなフレーズを弾けばいいんですか?」という質問も多いんですけど、個人的にはなんだって良いと思います。
フレーズ内容よりとにかく30分動かして筋肉を温める、という所が大事なんだと思います。
フレーズはなんでも良いんですけどで、その時にクリックや音源に合わせて弾くとなお良しです。タイム感が体に充満していきます。
タイム感を体に入れるのって僕の中でものすごく重要な事なんです。
無意識で食べるカレーと、「今日はカレーを食べよう!」と体全体にカレーを意識させて食べるカレーとでは美味しさが違う、これと同じです。
ちなみに僕たちの時代はまだミニヘッドアンプなんてなかったので、20キロ以上ある100wのヘッドアンプを台車に乗せて電車で移動してたんですよ?
もちろんギター背負ってエフェクター持って。すっごい根性でしょ?
打ち上げでベロベロになると重くて持って帰れないんですから。笑
バンドマンの気合いってマジで凄いですよ。
■このマイナーペンタフレーズはウォーミングアップにも使えます