最近になってパクチー大好きになった山脇オサムです。(味覚ってなんでこんなに変わるの?)
ちょっと前にキャットフィッシュ・コリンズのこと書きましたけど(⇒こちら)、今日はその弟、ブーツィー・コリンズです。
いつもセッションでサポートしてくれるベーシストのフクシンさんと飲むと、「フクシンさんってブーツィーみたいですよね〜」という話に必ずなるんですけど、ブーツィー・コリンズってファンクのグルーヴを作ったベーシストです。
星のサングラスして見た目はサイケっぽいんですけど、あれはブーツィーをソロで売り出すためにP-Funkのジョージ・クリントンが練った戦略だったようです。
そんなブーツィー。どこでファンクのグルーヴを培ったかというと、もちろんジェームス・ブラウンのバンドです。
1970年に加入するんですけど、ちょうどそのころJBがバンドに対しての罰金やギャラの支払いが厳しすぎて、「もう我慢ならん!ライブやんないかんね!」と既存メンバーがボイコットしてたんです。
「うっそ〜ん!もうライブ始まるんですけどぉ〜!」ってことで、急遽呼ばれたのがブーツィーのバンドです。
もともと技術的には申し分なくすぐに気に入られたんですけど、さらにファンクなグルーヴにするためにJBが伝授したのが、
1950〜60年のジャズやロックンロールってリズムのアクセントが2拍目と4拍目、いわゆるスネアのタイミングなんですけど、ファンクは「1拍目を意識するべし!」というリズムの極意です。
1拍目を意識するって当たり前過ぎて、具体的に何をどうしたらいいのか分からないんですけど、JBは1拍目に相当こだわってあのグルーヴを作ってたんですね。
この「The One」を伝授されてからブーツィーのグルーヴは当時のファンクブームに欠かせない存在となって、1972年にジョージ・クリントンと運命の出会いを果たすことになります。ロマンがありますね〜。
で、その「The One」のことをブーツィー本人が語っている動画があるんですけど、聞いてるだけでむちゃくちゃ面白いのでぜひご覧ください!グルーヴがむちゃくちゃ伝わってきます。
そういえば昔一緒にバンドやってた黒人アーティストが、「俺はブーツィーと友達なんだぜ」っていつも言うんですけど誰も信じてなかったな〜w