山脇オサムです。
コードの耳コピに重要なのは何と言っても「コードのルートの音を聞き取る」ということです。
ここがめちゃめちゃ重要です。
というのも、コードを探る時はルート音を基準に予想するからです。ちなみにルートとはコードにとって一番骨太な音で、Cコードなら「C」、Dmなら「D」です。
コードでよく言う「5弦ルート」とか「6弦ルート」とは、ルート音を5、6弦上で探してそこからメジャーコードやマイナーコードを付ける、ということなんです。
なので耳コピをする時はルート音を聞き取れるかどうかが重要なんですね。
でも残念ながらルート音を百発百中で当てる「公式」というのがなくて、どうしても訓練と経験が必要になるんです。
ウォーリーを探せで考えると、本をパッと開けた瞬間に「はいここ!」ってウォーリーを当てる公式がないのと同じです。
もう何回も何回もやってウォーリーの立ち位置の感覚を身に付けるしかないんです。
初めは「見つけた!」と思ってもよく見ると楳図かずお先生だった、とかミスが起こるわけです。(グワシ!)
ルートだと思ってた音が3度で、その音を基準にコードを作ってるから全然違うコードになってるっていう事ですよね。ギターで言うと。
ここは何回も何回もコードに対してのルートの立ち位置を聞きまくって訓練するしかないんです。
で、その感覚が身に付いてくるとルート音はもちろん3度や5度の音も聞き取れるようになってくるんです。
で、さらに面白いのが、コードの基本であるルート、3度、5度が分かるとテンションの音も分かるようになるんですよね。
「あ、この音はいつもの音じゃないぞ」っていう。
基本の枠組みができると外れてるものも見えてくる、という感じです。
ここまでくるとかなり面白いですよ。コード譜とかホントに無縁になります。
耳コピのレシピでは知識を解説するだけじゃなくてこう言った訓練も兼ねてます。