札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
わりとなんでも測りたがる人を「ハカリスト」と呼んでもいいんじゃないか、と。ギタリストの必需品がギターとアンプであるなら、ハカリストの必需品はテスターとノギスで。
さて、今回はこれまであんまり詳しく言ってこなかった部分を少し。自分が把握できていればいいかなー、くらいに考えていましたがその辺を少し。
エフェクターボードでのパワーサプライ、使う端子の決め方について、です。うちでの。
まず測ります。何を、電圧を、です。使用するパワーサプライの端子、各電圧を測って紙に書いておくんですよね。
9V、センターマイナスって書いてあるならなんでもいいんじゃないのー?ってなると思うのですが、せっかく選択の余地があるのなら、そのエフェクターに適したところ、多少なりとも向いているところを選びたい、そんな感じです。
続きまして適したところ、向いているところ、は何を基準に、というところですがまずは最近の製作で計らせていただいた実測値をご覧ください。
あんまり勝手に公表するのは良くない気がしてメーカー名、品番は避けますがパワーサプライの端子を実際に測った数値がこんな感じです。
ちなみに同じ製品でも実際に測ると違いがあります。個体によって違いますが近い数値設定になっているように思います。
9V 端子の各実測値は 9.23~9.32V 前後です。平均 9.28V。
個人的にはこのあたりが万能に使えて良い、と考えているためこのメーカーが好きであり、おすすめさせていただいている理由です。これまで測ってきた VOODOO LAB もこの辺が多かったです。
万能、と言うのは内部昇圧系のエフェクターはサプライから 9.8V くらいあると故障の危険だったりなにより出音がブーミーになり過ぎたりするので 9.3V 前後が万能、と考えています。
こと細かにおすすめの理由を述べるのはダサいのでイヤですが、まぁこういう理由があってです。
その後、実測値の数値を目安に若干高い電圧が欲しそうなエフェクター、若干低めの方が良さそうなエフェクター、それぞれ実際に比較接続して音出しチェックしてみるんですよね。
極端な差ではありませんので微差になりますが、違いがわかりやすいモノもあるにはあります。一応製作前にチェックしているポイントです。
各種パワーサプライありますが、アイソレートされていないパワーサプライはアナログデジタル混合以前に電源を取る場所によってノイズがのりやすい、複数エフェクターでの位置の相性もあったりするので、ノイズにお困りの場合はVOODOO-LAB、strymon のパワーサプライをおすすめしております。
9Vから18Vに昇圧してくれる便利なヴォルテージダブラー、というアイテムもあります。
こちらも先日測る機会があり、その時の実測は 17.38V。元の 9V の実測値にもよりますがダブラーでも多少の消費がありますのでダブラーは 18V 表記でも実際は18Vを若干切ります。
タイトなボードで 18V 供給端子が足りない場合、とても便利なアイテムです。
電源、電気は重要です。
電気代、コンビニ払いで、印紙つく。(うちの1月分、リアル川柳…)
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