ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
今回は変わり種です。
昔から提案自体はしてきたモノなんですが、んー…という渋い感じの返答が多く、日の目を見ないアイディアを1つご紹介したいと思います。
ボードを2つ使用して「歪み系ボード」と「空間系ボード」を別々に組む、というものです。
こんな感じですね。
■歪み系ボード
■空間系ボード
どちらも独立して使用できますが、歪み系ボードの最後から空間系ボードの最初にパッチケーブルをつないで2枚で使用することを想定しています。
また、空間系ボードはアンプのセンドリターンにつなぐのもアリです。
軽くしたい、移動を楽にしたい、というご要望は昔から多く、実際にボードを組んでいても持ち出すのは車移動の時だけ、という声も耳にします。
コンパクトでソフトケースのpedaltrain / nano+はサイズ的に5個前後が限度です。
軽さを求めると裏に仕込むパワーサプライはCAJのPOWER BLOCKSになりますので電源供給数的にも5個までです。
フロアタイプのチューナーはほぼ確実に入るので実質エフェクターは4個なんですよね。
4個に絞れない、もうちょっと使いたい、使いたいのが収まらない、でも軽くしたい。
こんな声からいい方法はないかと考えたわけですが、やはりメリット、デメリットあります。
・軽い(ボードが2つでも移動は比較的楽)
・歪み系(空間系)だけでいい時はボード1つでOK
・空間系をアンプのセンドリターンで使用するのが容易
・すべて手前にあるので操作が楽
・ケースが2つになるので荷物が増える
・ボード、パワーサプライ、それぞれ2つ必要
・コンセント口が2つ必要
・横幅が広くなるので多少スペースが必要
エフェクターにもよりますが、歪み系はアナログ、空間系はデジタルの場合、1つのパワーサプライからアナログ/デジタル混合で電源供給する時に発生しやすいノイズを物理的に回避できる、というのもメリットではあります。
コンパクトサイズのボード1つなら迷ってしまうstrymon / TIMELINEのような大きめのエフェクターも入れれたりします。
スタジオやライブハウスで歪みが好みのアンプを使う時は空間系だけ持っていったり、いろんなケースに対応できるとは思うんですが、いかがでしょうか(笑)