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帰ってきた Ep-booster

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

スゥッキ、スゥッキ、スゥッキ、スゥッキ、スゥッキ、スゥッキ、スー!

突然ですが、頭から離れないですね。ステッペンウルフが。

映画、イージーライダーで有名な BORN TO BE WILD、邦題「ワイルドでいこう!」は、いつ聴いてもどこで聴いても何回聴いても、私の中の何かよくわからない部分がやたらと熱くなってきて息苦しくなるくらい好きな曲なんですが、

ワイルドでいこう!なんてわざわざ提案しないのがワイルドさだと思うんですがね。

あの部分が わぁーい るどぉーでー いぃーこーぉー♪ ってことですよね。こ、怖い!

はい、今回はそこそこ昔に販売した Ep-booster (初期モノ)と再会する、という嬉しい出来事がありました。

ボード製作のご依頼で私のところに飛行機に乗って飛んできたわけですが、実は Ep-booster は初期モノと現行品と仕様が変わっている部分があるので、今回はそのご紹介です。

「DIP スイッチの違い」

初期モノと現行品の違い、それは内部 DIP スイッチの働きの違いなんですが、まず、現行品 (シリアル No. が 11011 以降のモノ) はこちらです。

そして初期モノ (シリアル No. が 11010 までのモノ) はこちらです。

スイッチ1が初期モノはベースブースト、現行品は +3dB になっています。

「初期モノ Ep」

どのように違うかと言うと、初期モノはつまみがゼロの位置でもONにすると +3dB ほどブーストされます。

スタートが +3dB から、という感じですね。

Ep-booster のおすすめの使い方は、イコライザー的な使い方としてゼロで常時ONがナイス、と書いてきましたが、このちょこっとブースト具合がなんとも絶妙、絶品ということなんですね。

DIP スイッチを両方 OFF にした場合でも +3dB ほどはブーストされるのが初期モノです。

常時 ON で使用する場合、まずは Ep-booster を ON にした状態、つまり +3dB の状態をスタート地点にして音づくりに取り掛かる、これが大事です。

サウンドチェックのリハでは OFF、本番のみ ON となるとちょっとびっくりすることもあります。

「現行 Ep」

続いて現行品は図の左から 2番目、ユニティゲイン・モードが追加されています。

スイッチ1を OFF にすることでつまみがゼロの時はゼロになる、という違いがあります。

ゼロから最大まで、均等にブースト具合が設定できる、ということですね。

工場出荷時の DIP スイッチは 両方 ON になっているため、ゼロで常時 ON という使い方が初期モノと同様にできます。

ユニティゲイン・モードは複数個ブーストの役割を果たすエフェクターがある場合、Ep-booster の効果を控えめにしたい時なんかに有効ですね。

ヴィンテージ・モードともまたちょっと違ったニュアンスになりますので、お持ちの方は裏蓋を開けて設定を変えてみるのも楽しいと思います。

スタジオなど、大きな音で試すとより効果の変化がわかりやすいのでおすすめです。

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