札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
先日、納品を終えてお客様の機材がちょうど手元に何もない、次回分もまだ届いていない、このタイミングしかない、と今年初のキャンプに半ば無理矢理行ってきました。
雪やあられの峠を夏タイヤで越え、去年、あまりの風でテントに穴が開いたキャンプ場へ。
今年も同じく超暴風の中、タオル挟めて立てるもその穴が若干広がり真夜中には猛吹雪、いろいろ過酷でしたが生きてる実感を楽しんで激しくリフレッシュしてきました。
ということで、今回は最近の製作例のご紹介です。札幌市のギタリスト、神田 司 様のエフェクターボードを製作させていただきました。ご依頼いただき、本当にありがとうございました。
先日のクラシックジュニアに続き、こちらがメインボードとなるクラシック3での製作です。
あらためましてエフェクターボードはペダルトレイン、クラシック3です。寸法は W610 x D410 x H89 mm、スラント仕様、傾斜付きのタイプですね。
正面からの全体像がこんな感じです。ワウは左足で、ということで左配置です。
ちょいと前の「再利用不可?メーカーさんに聞いてみました」はこちらのボードのパッチケーブル製作時のお話でした。
(→記事はこちら)
右から。
左から。
裏面はこんな感じになっています。
パワーサプライは strymon Zuma を純正ブラケットでマウント。
さらに strymon / Ojai R30 をリンクして最大14個まで供給可能な完全アイソレート仕様、現代の最高峰のひとつですね。
前回同様、裏からマジックテープが見えないように貼っています。うちのペダルトレイン製作でのスタンダード仕様です。
ここではっきりと見えますが、パッチケーブルはオヤイデNEO、エクスタシーケーブルです。あ、NEO は NEO でも僕は関係ありません、念のため。正式名称がオヤイデNEOで。
この市販のパッチケーブルのプラグは単体発売されておらず、お客様がお持ちのこのパッチケーブルを活かしたい、というご要望からプラグを解体してクリーニングして再利用、長さを変えていつもとは違うパターンで製作させていただきました。
シールドの外径は7.0mm、鬼の太さでスペースは必要になりますが、取り回しは悪くありません。ただ、市販品そのままのものをクランクで使用するにはちょっと無理があるな、という硬さでした。
クランクはクランクで製作しないとパッチケーブルはもちろん、エフェクター側にも負荷のかかる硬さです。
ケーブル類はいかなる場合もすべて、絶対に床に触れてはいけないので、まとめ方、通す位置には気をつけないといけない太さでもありました。
HNEBD製ジャンクションボックス、縦型。
今回もご指定いただいた接続順になっております。
● ギター
↓
○ HNEBD / IN & OUT BOX / IN (ジャンクションボックス)
↓ 18cm
○ Shin’s Music / Baby Perfect Volume Standard (ボリュームペダル)
↓ 11cm
○ ISP / DECI-MATE MICRO (ノイズサプレッサー)
↓ 11cm
○ Keeley / Compressor 2 knob (コンプレッサー)
↓ 30cm
○ Xotic Effects / XW-1 (ワウペダル)
↓ 44cm
○ HTJ-WORKS / CZF-1 FIXED WAH (ワウ)
↓ 56cm
○ One Control / Chamaeleo Tail Loop Mk II / NBUF IN (スイッチャー)
・LOOP 1 : SUMO STOMP / LONG TAIL #873
S : 38cm
R : 38cm
・LOOP 2 : Suhr / Riot
S : 23cm
R : 15cm
・LOOP 3 : ANALOG MAN / MINI CHORUS
S : 47cm
R : 42cm
・LOOP 4 : Providence / CHRONO DELAY
S : 50cm
R : 54cm
・LOOP 5 : strymon / cloudburst
S : 47cm
R : 49cm
・TUNER : One Control / LX TUNER
S : 49cm
○ OUT → IN 5
10cm
○ One Control / Chamaeleo Tail Loop Mk II / OUT 5
↓ 67cm
○ HNEBD / IN & OUT BOX / OUT (ジャンクションボックス)
↓
● アンプへ
Total. 699 cm
スイッチャーあり、エフェクター10個以上ですとボード内でだいたい 7m 近くなります。
と、こんな感じで製作しております。神田様、本当にいつもありがとうございます!
過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら
とにかく風が強烈でしたが函館山が見える高原のキャンプ場。翌朝、テントの影になってる部分には雪が。