札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
バッタバタのワッタワタの5月が終わり、あっという間に6月ですね。
突然ですが安曇潤平さん、という作家さんが私は好きなのですが、キャンプ時とか山の中にいる時に読む本ではないな、と毎回思いながら自然の中で読むのが好きです。ゾー…。
さて、『過去最大サイズ』があるなら当然『過去最小サイズ』ってのもあるわけで。
今回は私のもっとも好きなケースメーカー、アルモア様にサイズオーダーしたもっとも小さいエフェクターボードのお話です。
どれくらい小さいか、って言いましても比較対象がないとわかりにくいものですので、定番ラインナップと並べてみました。
奥から手前の順番で
・ARMOR / PS-1C : 701 x 371 x 90 mm
・ARMOR / PS-2NB : 551 x 311 x 84~105 mm
・ARMOR / PS-3C : 455 x 255 x 90 mm
・ARMOR / CUSTOM ORDER : 346 x 243 x 90 mm
数字の順番は W x D x H、わかりやすくすると 横幅 x 縦幅 x 高さ、全て内寸の寸法です。
ここをさらにわかりやすくするとエフェクターを配置できるボード部分の寸法、ということですね。 有効内寸、とも言います。
ちなみにエフェクター本体のメーカー表記寸法もこれと同じ書き方なのですが、筐体のみの寸法なのか、突起物も含めた寸法なのか、両方記載している親切なメーカーさんももちろんありますが、基本統一はされておりません。
そもそも WEB 記載のないメーカーさんもありますので、マニュアルまで見て寸法表記が出てればラッキーという感覚です。
今回はとにかく最小、軽量、コンパクトで、というミッションがありましたので実機を並べて仮固定、仮接続した状態で採寸、いけるか否かのせめぎ合いの中、詰められる部分は最大限に詰めて最小限の寸法でオーダー。
基本仕様は PS-(X)C シリーズでサイズのみを変更、市販の PS-3C よりも小さいサイズとなってオーダーから約 5 週間ほどで無事入荷してまいりました。
とにかく軽く、アルモアの頑丈でハードな見た目はそのままにサイズ感はかわいらしい。この相反する感じが個人的に激しく良いと思います。
私とミリの戦いは実機を並べての採寸終了のところで一旦終わりを迎えます。
オーダー後、上がり待ちまでの約 5 週間。この間ただボケッと待っていられるほどマヌケではいられませんので、できるところまではやっておこうとあたかもボードがあるような感覚で製作を進められたのがちょっと前に画像を出したこちらです。
ARMOR / PS-2NB 用交換ボードですね。
仮、と言ってもリアルに同じ素材の上でできる臨場感、個人的に上がりました。
ここで寸法を出し終わった後はそれぞれの本固定前までのマジックテープ処理、必要なかさ上げ台の製作、パワーサプライの実測値計測、接続カ所決め、DC ケーブルの取り回しまでをあらかじめ終わらせておりました。
なんて便利なんだ、交換用ボード。
パッチケーブルは鮮度が大事、と考えておりますのでここは最後です。
ボード入荷後、ボード面をひととおり無水エタノールで拭き上げて本固定した後にパッチーケーブル製作、製作後の取り回し固定、最終的な音出しチェックで無事、完成。
と、ここまででけっこうな長さになってしまったのでエフェクターボードの中身については次回、ご紹介させていただきます。
ボード内部の一部分を
ここまで攻めたのは初、ってほど、高さと幅を追い込んでいます。
っていう焦らしの回。
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
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『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。