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マジックテープの貼り方 2023’

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

キャンプに行きたいと思いつつもすっかり雪虫シーズンになってしまいました。今年はなんでか鬼雪虫。

はてさて、これまで何回かエフェクター側に貼るマジックテープの貼り方はこんな感じがいいんじゃないか、という内容を書いてきましたがここ最近、ちょっと一部変えてみた部分がありますので今回はそのお話を。

きっかけはボードサイン

これの裏のマジックテープ(オス)は再利用というか、製作の時に出る端切を合わせて貼っていたんですよね。

というのも端切の数が半端ない感じになっていたのでこれでうまいこと合わせたらいけんじゃないか?とパズル的に組み合わせて貼っておりました。

サイズに合わせて新たに切り出して貼るよりもはるかに時間はかかるんですけどね。たまに気分転換にもなってこれもまぁいいか、という感じで。

端切と言ってもサイズ的に他のエフェクターにそのまま使えるものもあったり、ムダにはならないのでどうあってもいいのですが、定数多過ぎに感じてたわけです。

世のリサイクルとか再利用って、普通に作るよりはるかに手間と時間がかかるんじゃないかとか、それをエコと呼ぶものかとか全然違うこと考えたりしながら貼っていくわけです。

隙間も大事

で、この時の発見なんですがマジックテープのカット数って多いと当然、推奨している向きの違いも多数出てめちゃくちゃ貼り付く力が強いんですよ。

上の画像のはピッタリ貼っていますが、隙間開けた方がさらに強くなります。

エフェクターの裏面にはシリアルやシールなんかがあるのでそこは避けて貼りますので自然に隙間ができるわけですね。

マジックテープの特徴として、一枚でベロンと貼ると一見強力に見えますが、剥がれる時は一角剥がすとベロンと簡単にいっちゃいます。

隙間を開けることでひとつ剥がれてもまた一つ、それが剥がれてもまた一つとそう簡単には剥がれない、剥がせなくなる、結果、より強力になるってことです。

ということで今年の製作の途中からボードの中でまず動かすことのない、そして一番動いて欲しくない、パワーサプライにはこの貼り方を採用しております。

安定の、製作途中の画像がないのが私の特徴ですが、こんなイメージ図を。黒いところがマジックテープ(オス)です。

ちょっと隙間開けて貼る、貼る、貼る、という感じです。

万が一、故障した場合、メーカー修理にあたってはシリアルナンバーが必要だったり、フタを開けて直すためネジ穴部分、これらはマジックテープで隠してはいけません。

私的ベストの某パワーサプライの図で描いてみましたが、シリアルのシールの位置も角度もまちまちで。

そこはアメリカ製!って感じで好きなんですが、ピシッと貼りたい場合、このアバウトさはネックになるんですよ。

ぴったり角度合わせて貼ってた時期もありましたが、大小様々なサイズで隙間を開けて貼った方が固定感が高いことに気づいたのでパワーサプライに限り、現在はこんな感じの貼り方にしています。

あんまり裏まで見る方はいらっしゃらないとは思いますが、ボードをバラして外した時にパッと見適当に見えてしまいそうなこの貼り方、これは理由があってやっております(笑)

意図的にこれをやるにはすごい時間を要するので端材も大事です。余ったあるものを活かす、なおかつ効果的ってのは取り入れていきたいものです。

■HNEBD 地獄通信 -お知らせ-

★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

 

★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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