札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
ゲゲゲの謎のパンフレットパトロールということで、3 回観に行っても売り切れでしたが、ネットで予約注文再開日ってのを発見して無事注文できました。嬉しい。
これまたびっくりなのですが追加受注の開始時間にはネットなのに待ち時間、並んでいる人数(約5,000人!)というのがリアルタイムで表示される、という初めて見る画面で結果、一時間ちょっと待ちました。びっくり。
ということで、今回はこんなのがあったらいいな、というモノを試作してみました。
と、その前に。唐突ですが BOSS のワイヤレス WL-50、60 ですごくいいなー、と思う仕様にレシーバー側にインプットがある、という点があります。
トランスミッターの電池切れだったり、万が一トラブった時はレシーバーにシールドを接続するとワイヤレスではなくなりますが、ボードはそのまま使える、ということです。トラブル対策として激しくナイスだと思うんですよね。
あんまりないかもですが、トランスミッターをなくす、または家に忘れるなんてことも、物体が分かれているモノですから100% ないとも言い切れないと思うんですよね。
接続面では一般的なジャンクションボックスでも同様に対応は可能なのですが、インプットはボードの外側に接続する分、それがあると常にプラグ分の幅をとってしまう、というのはタイトに仕上げたい時はけっこうなロスなんですよね。
今回はそのロスをなくすモノを試作してみた、って内容です。
サラの状態ですとこんな感じですので、寸法内ではどう言う風にもできるわけですね。
で、通常どおり途中経過を撮り忘れでいきなり完成していますが、こんな感じに。
トランスミッターがトラブった時は BOSS / WL-60 に直接接続、ジャンクションボックスのボード外側にくる側面にはアンプへのアウトプットのみです。
こちらにプラグを挿す時はアンプ使用時、またはトラブル時しかありませんのでその分、ボードの設置位置を詰めれるということです。
まずは BOSS / WL-60 のアウトプットからジャンクションボックスのインプットに接続します。パッチケーブルの長さも筐体幅で抑えます。
本来、向かい合っているインプットジャックをボード側にくる面の中央にしていますので、インプットからの信号は中央のジャックから出してボードの最初のエフェクターに接続。
左のジャックがアウトプットですのでボードのエフェクターを経由して帰ってくるところ、アウトプットは一般的なジャンクションボックスと一緒です。
内側はどうやってもプラグ分の幅のスペースが必要ですので、全部内側にまとめた、ってことですね。
一般的なジャンクションボックスの場合、負荷なく安全に取り回すにはパッチケーブルを外側に流す分、長さとスペースが必要になります。その部分もロスなく、解決というモノになります。
激しくニッチな仕様ですが、私的には大変助かる、場合もある、というモノ。名前は NICHE BOX がいいかも、と今思いつきました。
内寸の高さが 10cm あるPULSE のエフェクターボードはこれで問題ありません。内寸の高さが 9cm の ARMOR、C 品番ですとギリギリ閉まりはするけどフタに当たってしまうため、改良が必要です。傾斜のある NB 品番には入りません。
背の低い筐体を使うか、なんらかの金属板を曲げて筐体にして作るか、高さを抑える対策が必要、ということでニッチな試作品のニッチなお話でした。
■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
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