こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
今回は多機能ディレイ・マシン、strymon / TIMELINEで作るオクターバーのお話です。
オクターバーってちょっと特殊なエフェクターに入ると思います。
「単体で買うのもなー」と悩む部類なんじゃないかな?と思うんですよね。でもコレがないと再現できない音もある!なかなか悩ましいペダルです。
コレがオクターバー、またはやや特殊なエフェクターを買うタイミングの1つだと思います。
(それ以外で使うかなー?)と悩みつつも本当は他に欲しいモノがある、という本音も多かったのが、楽器店スタッフ時代に経験したものでした。
急遽必要になった時、それだけのためにボード組み替えるのもなーと微妙に二の足を踏んでしまいますよね。
そんな中、バンドでオクターバーが必要になり、そのために入れ替えるのもちょっと手間だな…と思ったのが先週の私。
「入れ替えず、手持ちのモノで代用できないか、、、あ、そうだ。strymon / TIMELINEだ」
ということで、そんなピンポイントな使い方をご紹介したいと思います。
strymon / TIMELINE内蔵のディレイに「ICE」というモードがあります。
煌びやかな音色のディレイがヒラヒラ、キラキラ鳴る美しいエフェクトなんですが、コレを使用して設定を変えていきます。
はじめに、TYPEとVALUEのつまみは、つまみでありながらボタンでもあるんですよね。ここから中の細かな設定へと入っていくわけです。
1 : TYPEからICEを選択。
2 : VALUEつまみをプッシュしてパラメーターに入る
3 : ディスプレイ画面で「INTRVL」(インターバル)を選択して「- OCT」にする
4 : ディスプレイ画面で「SLICE」(スライス)を選択して「SHORT」にする
中に入っていくパラメーターの変更はコレだけです。あとは本体つまみで操作するのでかなり楽ですよね。
TIMEつまみでディレイタイムを最小の60mSにします。REPEATSつまみは絞りきってゼロにする。
MIXつまみはこの場合、原音とオクターブ音のバランスになりますので14時前後、ちょっと上げ目に。
FILTER、GRIT、SPEED、DEPTHはお好みですが、この場合は全部ゼロでも大丈夫です。
strymon / TIMELINEはプリセット数も豊富ですので、1つ忍ばせておくと飛び道具としても使えるかと思います。
多機能ディレイ。
ディレイに限らずですが、多機能なモノは「ここまでいらんなー」と機能の多さゆえに、購入の選択肢から外れることもあるかもしれません。
でも最初は必要な部分だけ使う、くらいの感覚でいいと思うんですよね。
必要になった時に使えばいいのが多機能な部分で、それができるとできないとでは当然変わってきます。
後々機材を買い足す必要が出てきたり。それを抑える可能性を秘めた多機能マシン、だから高い…。
高い機材買う時の自分への言い訳にも聞こえますが。(笑)