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なくなったニッパー、買ったら出てくる呪いのお話

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

しっかり管理している方だと思うのですが、たまにモノがなくなり、しばらく探しても見つからず。で、仕方ないので買うと出てくるということがたまーに起きます。

この呪い、去年のシャチハタに続き、今回はニッパー。

なくなってみて改めて実感しましたが、綺麗に、安全に仕上げるにはやはりコレしかない、というくらいヤバ過ぎるニッパーがこちらです。

KNIPEX (クニペックス)のニッパー

まったく同じの買うのも癪なので、いずれ出てくるであろうことを予想してちょっと違うのにしてみたらコレがまた最高で。

今回行方不明になったのはインシュロックを切るのに使用していたモノなのですが、弦交換などで使用しているニッパーとは使い勝手が明らかに違うんですよね。

ちょっと小さい刃の形状、軽い、切れ味鋭い、インシュロックなんて切られたことがわかっていないんじゃないか、というほどにあっさりスッパリ、余りを残さず、断面美しく切れます。この、余りを残さず、という点が実は激しく大事です。

余りは凶器

お持ち込みいただいたエフェクターボードでけっこう余りが飛び出たインシュロックの切り方をされている方がいらっしゃいます。

フリーはともかく、タイベースで固定したインシュロックの場合はこの飛び出た余り部分は動かぬ定位置の凶器となります。

入換時など、思わぬ怪我をしてしまうほどに鋭利になるのでインシュロックはヘッドとスレスレの位置でフラットにカットしないと危険です。

■ 画像 右 : 危険がいっぱいのガチ凶器、スラッシュカット
■ 画像 左 : 正しい切り方、ヘッドとスレスレのフラットカット

細かい部分ですが、本当に危ないので正しい切り方がマストです。

また、タイベースを使用する、しないに関わらず、インシュロックは通す方向でヘッドの位置が決まりますので、エフェクターボード内で向きを統一する、締め付けの終わりはタイベースと密着させると綺麗に見えます。

細かい部分ですが全体の印象に関わりますので大事な部分です。

適材適所で

ニッパーもひとつあればなんでも使えるというわけではなく、このニッパーで太い弦は切れません。切って切れないことはないですが、適していません。菜箸と箸みたいなものかと。

エフェクターボードの中は狭い場所が多く、機材の上や機材間近での作業となりますのでデカいニッパーではそもそも入らないことも多く、万が一落としてしまったらキズつけてしまう可能性大、ということもあって私はインシュロック作業用は分けています。

KNIPEX のすごいところは切れ味が買った頃から変わらない、というのも大きいです。

弦交換で使っている方はもう10年越えですが切れ味に変化なし、ジャーマニー技術、恐ろしい。

ラジオペンチもすばらしく、握りは KNIPEX、ヤバいです。

ワイヤーキャッチは取り外しも可。

そしてようやく例のボードのプロトタイプが完成しました。近日公開予定です。8 区の “8” にまつわるボードになりました。

■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■

★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを  「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

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『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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