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今年の好きペダル No.2、WARM AUDIO / CENTAVO

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

先日、おかめ納豆のガチャガチャを発見しました。たれとからしフィギュア付き。まさかの組み立て仕様でイカれててナイス、でもカプセル内で肝心なパーツである外装フィルムがシワシワ。ゴミ箱の中で見るシワ感はちょっと残念。それでもナイスです。

さて、今回はしばらく前からずっと気になっていたエフェクターを仕入れてみました。艶ありカラーで謎にマルチっぽい箱の WARM AUDIO / CENTAVO です。

弾く前に中身を開けて見てみたい。

見るからにケンタウロス (KLON / CENTAUR) のクローンね、ってわかるルックスです。クロンのクローンって紛らわしいですが、まぁそんな感じで。

筐体サイズ、見た目は似てますが筐体の中身はスカッと抜けてるところもあったり、ネジが巨大でもプラスだったりとガッチガチにコピーしてやる!という感じはしません。

コストの都合もあると思いますが、中身のポットやスイッチ、配線材の質感もなかなか…。

中のスイッチもまっすぐ固定ではなく、タイラップの切り方、余り方が雑だったり。一台しか見てませんのでたまたまかもしれませんが、ザ・丁寧!という感じはしません。

中でカタカタと音がするので何かと思えば電池が超遊んでいます。

本家のような壁を隔てて電池、というポジショニングですが本家のような抑えのスポンジ的なモノがないので隙間でカタカタ、移動時は活発な子どもとほぼ同等の遊び具合です。電池で使う方は動かないようにしつけが必要なようです。ゲゲゲ。

なのに大変良い。

と、中身を開けての印象はうーん…って感じでしたが、音を出してびっくりしました。

CENTAUR クローン系って見せていただく機会がけっこうあるのですがDULCET の次に好き、つまりは弾いたことのあるクローン系で 2 番目に好きでした。

CENTAUR はもうとんでもない金額になっていますが、CENTAVO は ¥ 30,000 を切る価格でこの音ってすんごいと思います。

OFF 時のバッファーは嫌なハイが抑えられてどっしりとする、ON 時はギャッとしたバイト感があるのでひじょうに喰いつきの良い音になる、アンプや他エフェクターの歪みとブースターとして合わせると鮮明にもなる、ノイズも少なくスッキリ聴こえてきます。

そしてなにより弾いてて楽しい!って思える音になる、コレが一番重要なんじゃないかと。

個人的には今年実際に弾いて聴けたエフェクターの好きランキングで 2 位です。

1 位はやはり DULCET / MASTERS でした。

そんな DULCET / MASTERS を見せていただいた時のメルマガがこちらです。本当に良かった。
→記事はこちら

ベースにも良いのか。

この WARM AUDIO / CENTAVO、だいぶ前のニッキーシックスのインスタに載っててマジか!?と思っていて、個人的には DULCET ほどではありませんでしたが、本家に似ている印象は WARM AUDIO にもしっかりありました。

ボードに入れるにはデカいのが難点ではありますが、DC 端子の形状は激しくナイス。

MOD スイッチもさりげなくしっかり変わります。このスイッチもメインのつまみもなんかこう、どこにしても不自然さがないと言いますか、でもきちんと効果的っていう気持ちのいい音になってくれる、とても良いのにさりげない、そもそもの楽器の音にプラスで良くしてくれます。

いかにもエフェクターっていう音ではない、これが私です!って主張はさほど強くない印象なのに弾き心地はすんごい良い方向に変わる、でもさりげない、そんなところに粋を感じるペダルです。

ということで、激しく良かった CENTAVO のお話でした。

最後に箱の本体写真と実際の本体画像の違い、おわかりいただけたであろうか…。

フォントはともかく文字のサイズが大きいのと絵が微妙だったので無水エタノールと綿棒で消してみました。(意外と大変)

■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■

★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

 

★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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