ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
先週復活させた専門学校時代に使っていたギターが新鮮で楽しいのですが、重い。こんなだったか?ってくらい重い。
これをハードケースで夏目坂通りを下って登って通学していたのか…。もう覚えていないくらいです。
さて、先週はケーブルのクリーニングについて書きましたので、今週はエフェクター本体のクリーニングについて書いてみたいと思います。
基本的には乾拭きなんですが、スタジオやライブ後は蓋を閉じてしまうエフェクターボードです。
次に開ける機会がすぐだと良いんですが、時間が経過して開けてみるといつの間にか汗の跡がシミになって、乾拭きだけでは取れなくなっていたりするものです。
こんな時はエフェクターの塗装にもよりますが、しっかり汚れを落とせる無水エタノールがおすすめです。
最初に書いておきますが、無水エタノールはかなり強力ですので、塗装が薄いものや弱いものはあんまりこすると地肌が見えてきたり、マジックなどの手書きのサインやシリアル、ハンドペインティング的なものもあっさり消えてしまいます。そこだけご注意ください。
心配な時は目立たないところで試してからが良いと思います。また、引火しやすいので火の気のあるところも要注意です。
使い捨ての布なんかにほんの少し染み込ませて、軽く拭きあげるだけで液体のこびりつきやシールの糊、油汚れなどあれよあれよと綺麗になります。
注意点は、なるべく少量で無水エタノールの蓋はすぐに閉めて手につかないようにする、です。
洗浄力が高くすぐに蒸発するので、水気が残って跡になったりウェットティッシュのように水が染み出てくることもありません。うっかりエフェクター内部に水分として入り込んでいくこともありません。
電気的な機材面には嬉しいメリットです。
しかし濃度が高く刺激も強いものなので、肌に触れると水分を奪うという危険な性質ももっています。
単純に肌に触れるとどうなるかというと、すぐには気づきませんがだんだん痛くなってきます。
無水エタノールをしみこませた布で長いこと拭いていると、触っていないつもりでも地味になんか痛い、指が。となるのでこの辺はさじ加減です。
オーディオでは定番のようですが、くすんだプラグなど接点クリーニング用としても有効です。
ボード面やエフェクターの裏面にマジックテープを貼る時、この無水エタノールで拭いてあげることで貼り着きがよくなります。
再度書きますが、手書きのサインやシリアルがある場合は要注意です。絶対に拭いてはいけません。そこを避けて拭いてすぐにマジックテープ、これです。
汚れが取れると貼り着きも良くなりますので、ボードの外側や車の窓なんかにステッカーを貼る時にも有効です。しつこいようですが塗装面の場合は要注意です。
そんな無水エタノールが持つ優れた洗浄力は、こどもが落書きしてしまった家の壁など、ハプニング時の汚れ落としにも有効です。
精製水で薄めると消毒用のアルコールにもなることから、去年の今頃はしばらく薬局でも売り切れていました。最近の在庫状況は落ち着いているように思います。薄めて使うと普通に台所の掃除なんかにも使えます。
エフェクターボード同様、使った後は蓋を閉めて次回まで放置されがちなキャンプ後のカセットコンロの汚れ取りにもかなり使えます。
やや危険でも激しく便利な無水エタノールのお話でした。