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エフェクターの電圧、極性、電流

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。 

 

雪が激しく降ったと思ったら急にあったかくなって道路がワヤです。細い道の雪の凸凹オフロード具合ったらハンパない、今日この頃です。

さて、基本的な部分ですがよくお問い合わせをいただく部分、今回はエフェクターを安全に使用するための注意点をいくつかあげていきたいと思います。

入力電圧9vには9V以上を接続しない

間違ってしまうと最悪の場合、壊れてしまいます。

新品で購入して保証期間内であってもメーカー保証対象外となる部分でもあるので、本当に気をつけてほしいです。

世の中の多くのコンパクトエフェクターの電源は電圧『DC9V』、極性『センターマイナス』が基本になっています。

ほとんどがエフェクター本体にも記載されているので、見た目で判断できます。こんな感じです。

記載がないエフェクターをパワーサプライで使う場合は付属の説明書を、それがなければメーカーサイトなどで仕様を必ずチェックしましょう。

ボルトは電圧。圧というだけに電気を流そうとする圧力的なモノです。

エフェクターに記載されている『9V』というのは「9Vまでなら耐えられます』という意味なので、「それ以上の圧力には耐えられません、私」という意味でもあります。

誤って18Vの電源を入力すると倍の電圧が入ってしまい危険、ということですね。

極性にも注意

電池にもプラスとマイナスがあるのと同じ感じです。間違うと動かないですよね。

エフェクターのDC端子付近に記載があることが多いのですが、いかんせん小さくて見にくいです。

なので「だいたいはセンターマイナスだからまぁ、いっか」となりがちなんですが、ここも注意してほしい部分です。最悪の場合、壊れることもあります。

小さい本体表記はこんな感じですが、しっかり記載されていますね。

 

パワーサプライやACアダプターを使うときは、電源側とペダル側、どちらもセンターマイナスかセンタープラスなのか、極性もチェックしましょう。

余談ですが、その昔ファミコンのアダプターでコンパクトエフェクターが使える、という都市伝説がありました。

ファミコンのアダプターはDC10V、850mA、センターマイナス、と多くのエフェクターに使用される規格と仕様がわりと近いんですね。

なので実際使えはするのですが、当然おすすめはしません。危険です。

パワーサプライ、ACアダプターは電流もチェック

電圧、極性の他にもう一点、『電流』があります。

説明書の仕様のところに消費電流の記載があります。単位はmA(ミリアンペア)で書かれている部分ですね。

パワーサプライやACアダプターには電流出力と記載されたり、OUTPUT表記の後に『9V DC 200mA』、『500mA 9V』などの記載があります。

こんな感じです。

これは、エフェクターの消費電流よりもパワーサプライやACアダプターの電流出力の方が低いと正常に動かない、ということです。

実際足りていない場合、まったく動かないことがあったり、動きはするけど本領発揮な音がしなかったり、そもそも効果が出ないという感じになります。

多くのACアダプターは電圧9V、出力電500mA前後のモノが多いので、コンパクトエフェクターを1つ動かすのはだいたいの場合、問題ありません。

ただ、1つのACアダプターで分岐ケーブルを使って複数に電源供給する場合は注意が必要です。(特に空間系が多い場合)

『18V対応エフェクター』は『18V電源供給』がおすすめ

9V~18V対応エフェクターの定番ですとxotic / Ep-boosterがそうですが、9V供給時よりも音の色気が増してダイナミックレンジが広がる感じは、18V供給ならではです。

あまり関係ありませんが、電源のLEDも18Vの時の方が明るくなります。

しつこいようですが、18Vで電源供給できるのはあくまで『18V対応』のエフェクターに限ります。

内部昇圧するエフェクターの記載

内部電圧を18Vに昇圧するエフェクター、というのも存在します。

有名どころですとケンタウロス、OKKO / DiABLO etc、J.RADのARCHERなどがそうです。

これは内部昇圧ですので、必要な電源、対応電源はいずれも『9V』です。

電源供給はあくまで『9V』、内部で昇圧して18V駆動する、というものです。

パワーサプライの場合は気になりませんが、電池で使用する場合は「減りが早い」というデメリットはあります。

でも、ダイナミックレンジの差は明らかです。

これは経験談なんですが、パワーサプライで新品の電池を再現した9.6V前後のモノは、一部9V昇圧エフェクターとの相性があったりします。ブーミーになり過ぎちゃうんですよね。

と、ここまで書いてきましたが、「電気に関する部分はしっかり守って使えば安全!」というお話でした。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

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