ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
6年ほど前からキャンプで使ってきた七輪が、先日おもむろにボソっと割れました。
寿命…。まぁ重いし七輪はもういいかなー、とも思ってはいたのですが、亀裂は上から横の途中までで、下まではいってないのでコレは直せるんじゃないかと。 で、ステンレスバンドで巻いたら無事直りました。そしてちょっとかっこ良くなった。
はい、今回は先日製作させていただいたボードのご紹介です。 前回の製作に続き、大阪府の伊藤良哉さまからオーダーをいただきました。 いつもありがとうございます! こちらです。
接続順は画像のとおりシンプルです。 が、アウトからはJC-120のリターンに行くという「ジャズコ対策ボード」というオーダーです。
■ KING TONE GUITAR / THE DUELLIST
↓
■ ROSS / PHASER
↓
■ strymon / FLINT
↓
■ VERO CITY / 一九八七
パワーサプライは VOODOO-LAB / PEDAL POWER 2 PLUS です。 ずっしりとくる重厚感と安定感。やはり良いサプライです。
歪みとフェイザーは入れ換えることもある、ということでしたので前の2つは少し余裕をもたせた長さでパッチケーブルを製作。
strymon / FLINT、プリアンプとしてのVERO CITYは固定ということで最短の長さです。
多彩なDUELLISTも激しく良いのですが、なんと言ってもヴィンテージのROSS / PHASERは絶妙なちょうど良さのフェイザー具合で、例のごとく完成後のサウンドチェックがなかなか止められないほどの心地よさでした。
FLINTに関してはもうしつこいくらいのアレですが、私一番好きです。
VERO CITYは今回初めて触れましたが、これもわかりやすくて面白いペダルです。
幅は450mm。これまた先日のリビングボードで収めるケースに合わせて頂きスムーズに決まりましたが、もう1つの問題は高さです。
オーダーは90mm以下。前回のボードとゴム足ではオーバーしてしまうので、薄くても強度があるMDF材を使用しました。 板を床にベタづけすると場所によっては滑ってしまうため、硬質スポンジを滑り止めとして裏に貼っています。
強度を保ち、厚みをおさえて、滑りにくいボード!ですが、持ち運びが不便だと困りますので、ボード左上に小さな取っ手を取り付けて、どこでもひょいっと持てるようにしてみました。
伊藤さまよりコメントをいただきましたので、あわせて掲載いたします。
今回は普段からエフェクターやシールド類の運搬に使っているケースありきで製作して頂きました。
ケースそのものはRIMOWAという旅行カバンというかちょっと大型のアタッシュで、軽くて融通が利くので重宝しているのですが、市販のボードはこのケースにはサイズ的に帯に短し、たすきに長し、ということが多いので、今までエフェクターにボードは使わず数珠つなぎで床置きしてきました。
しかし最近はAC専用のものも多く電源アダプターも複数必要で、だんだんと面倒になってきていたのですが、たまたま最近根尾さんから購入した新作の白木のリビングボード(450 x 150mm、パワーサプライは小型のCAJ製)がサイズ的にぴったりでしたので、このボードをベースにして色々試してみたところ、幅が450mmあれば色々な組み合わせが出来ることが分かったので、サイズ決定してオリジナルサイズのボードを発注しました。
ボードそのものは何の変哲も無い直列接続ですが、ミソは最後に置いたVeroCityでこれはアンプに普通に挿すと歪み系の働きになるのですが、JC-120のリターンに挿すとプリアンプとして動作します(このモデルはMarshal 1987のシュミレート)。
つまり完全にJC-120対策のボードというわけです。
ということで後段のstrymon FLINT(リバーブ/トレモロ)とVeroCityは固定、前段の2台は必要に応じて乗せ換え、というボードができました。 バンド活動はスタジオやライブでのJC対策が常なので、そこをクリアすることで演奏ストレスもなくなり、AC専用のFLINTとVeroCityも電源確保しなくてよくなり、めでたしめでたしとなりました。
今回も面倒な依頼を引き受けて頂き、本当にありがとうございました!
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おまけ
三河の黒七輪、リペア完了後の図。 七輪 指♡