札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
その昔、まだ20代の頃に勤めていた楽器店の東京事務所。会議が終わって外に出る。右を見るとその先には見慣れた8区の端っこがありました。いつかまた8区を空回りしてから8区のどっかで山脇さんと飲みたいものです。
そして山脇さんと出会った新聞配達所の隣は某有名楽器メーカーさんなんですよね。札幌に戻って楽器店に入ってからは新聞配達所の近況を上記の営業担当の方とお話ししたりすることもありました。楽器店を離れた今も取引させていただいているため現在も続いております。
不思議な縁、つながりにはいつも音楽がありました。音楽、楽器、機材、やっぱりギターって本当に良いものですね。山脇さん、本当にいつもありがとうございます!
…さて、いきなり最終回のような書き出しになりましたが終わるわけではありません。
1998年の8区を担当していた、元新聞配達員の私が記事を書いていきます。厳密には新聞奨学生、というアレです。新聞奨学生、と検索すると後に出てくるワードが…。
さて前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、今回はエフェクターボードのアップデートとタイトルのとおり、LINE6 / HX STOMP を 2 LOOP にするお話です。
札幌市の大塚 浩史 様のサブボードになります。いつもありがとうございます。
まずは完成したボードがこちらになります。Suhr / Riot RELOADED が追加になりました。
入れ換えを繰り返して現在の姿になっておりますが、Suhr / Riot RELOADED 追加前の記事は【→こちら】になります。
その前が【→こちら】です。
で、追加の位置、が今回のメインになります。
「こんな動画を見ました!」とご連絡をいただき追加、という流れなのですが昨今のマルチエフェクター系の進化はすごいですよね。
説明書には記載のない接続方法ですがこんなこともできる、という内容になります。
大事な部分をアップにするとどちらもこんな感じになっています。
センドはステレオにも対応で1口、リターンはモノラル、L と R で1口ずつ分かれています。一般的にセンドリターンを使う場合、まんまですがセンドから送ってリターンに戻します。
ここだけ見るとインプットは1つでアウトプットが2つあるステレオエフェクター用か、となると思います。でもステレオ対応エフェクターも多くの方はモノラルで使っていることが多いものですよね。
やや脱線しましたが、ループに複数個つなぎたい場合はセンド→エフェクター→エフェクター→リターン、とループ内は直列です。
両方かけっぱなしでしたら良いのですが、どっちか、どっちもON/OFF したいとなるとループ内のエフェクター本体側で操作することになります。
これが案外大変で。
ボード内がタイトですと追加の設置位置によっては踏みにくかったり、踏みやすいように作り変えたりする必要がある場合もあります。
で、今回はこんな感じの接続方法になっています。
(プラグ形状はフラットLが好きなので図はすべてフラットLにしています。今回の現物はストレート/ステレオプラグです。)
ここからの外見は通常のストレートプラグとまったく同じですが SEND 部分はステレオプラグを使用しています。TIP と RING で分けて 2 本出すケーブルを製作させていただきました。インサーションケーブル、と呼ばれるタイプですね。
隣の EXP 1/2 も以前製作させていただいた同様のモノ。
SEND / TIP からのパッチケーブルは 弾駆動にイン、弾駆動アウトから RETURN L へ、SEND / RING からのパッチケーブルは Suhr / Riot RELOADEDにイン、アウトからRETURN R へ戻します。
念の為、SEND 以外はモノラルプラグです。
こうすることで LINE6 / HX STOMP XL の画面上にはFX LOOP L に弾駆動、FX LOOP R に Suhr / Riot RELOADED、それぞれ独立した設定で組めるようになります。
以上になります。
大塚 浩史 様、今回もご依頼ありがとうございました!
■HNEBD 地獄通信 -お知らせ-
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら