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最近の製作例、2024’ 10 入換編 – PULSE / EC06 –

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

夏の終わり頃からの友人とのバイクキャンプ予定がズレにズレてすっかり寒くなっていく札幌からです。

さて、今回は札幌市の Y 様より以前製作させていただきましたエフェクターボードの一部入換のご依頼をいただきました。いつもありがとうございます。

入換後の様子がこちらです。

THE CHANGING.

と、その前に以前の製作記事もこちらからご覧いただけます。

→記事はこちら

比べて見るとけっこう変わってますね。


strymon / TIMELINE、blue sky があったところにはディレイ&リバーブのSOURCE AUDIO / SA263 COLLIDER、一台多機能型&サイズダウンで新たに VEMURAM / Jan Ray のスペースができています。

なかなかビタビタにタイトなスペースで今回はパッチケーブルの作り直しとプラグの変更もありです。


左側面からです。

strymon / MOBIUS サイズは内寸高 100mm のパルスだからと言って余裕でかさ上げというわけにはいかず、わりと最低限にしないとフタに当たります。

漢字で『当たり』と書くといい感じに聞こえますが、フタには当たってはいけません。

かさ上げ台は木材をカットしてヤスって整えてから黒く塗ります。

パルスの EC シリーズはエフェクターボード面がフレンチパイルという強力、強烈なマジックテープのメスですので、かさ上げ台の下面にオス、上面にメス、エフェクターはオス、で二段階固定します。

マジックテープの厚みでも高さが出るため、かさ上げ台の高さ出しは地味にシビアです。


右側面からです。

今回、ワイヤレスシステムの BOSS / WL60 が新規、ジャンクションボックスはLimetone Audio / JCB-4S-Flat へと変更になっています。

一般的なサイズのエフェクターがちょうどよく乗るサイズ感、さらに厚みが抑えられていて激しくナイスな仕様です。

ワイヤレスがある場合はワイヤレスが頭に来ます。(ムカつく、ということではない)

BOSS / WL60 のように通常のインプットジャックも備えたワイヤードも OK なタイプはアウトプットをジャンクションボックスのインプットにつなぐことで、うっかり電池切れ、万が一のトランスミッター忘れの時、BOSS / WL60 にシールドをつなぐことでボード内での抜き差しの必要がなく、ワイヤレスではなくなりますが使用可能となります。

過去の記事に詳しく書いておりますのでご興味ある方はぜひチェックしてみてください。

→記事はこちら


背面からです。

パワーサプライは strymon / Ojai R30、2 台の合計が 10口、10 個まで電源供給可能ですが電源の必要なエフェクターは今回 11 個です。

黒過ぎてよく見えませんが、BOSS / WL60、または KORG / Pitchblack X には電源供給機能がついています。

これはパワーサプライから本体へ電源供給、本体の DC9V OUT から他のエフェクターへ電源供給が可能、というプチサプライ機能です。

音質面、機能面でも重要な BOSS / WL60 はパワーサプライから電源供給、BOSS / WL60 の DC9V OUT から KORG / Pitchblack X へ電源供給、パワーサプライの供給口数の不足分をカバーしています。

定番の tc electronic / polytune、peterson / Strobo Stomp HD など、通常サイズのチューナーには電源供給機能がついていることが多いです。

どちらもミニサイズがありますが polytune mini、Strobo Stomp mini にはDC9V OUT はついていません。

理想は一台につき一口、すべてパワーサプライからの供給ではありますが、1 個のためにパワーサプライを追加するというのはスペース的にも金額的にもあまり現実的ではないと思います。

そんな時は電源供給機能付きのモノを選ぶというのもアリです。

この角度からチラっと見える Limetone Audio / JCB-4S-Flat の筐体へのプリント位置が実に絶妙だなーと思います。

余談ですが、Limetone Audio 製品は新品開封した時、箱の中の製品を保護するミラマットの包み方に明らかな丁寧さがあり、相当細かい部分まで丁寧なんだろうなー、と勝手に想像しています。


これがベスト、と思っても使っていくうちに好みが変わることもあるのがエフェクターかと思います。当然、新しい製品も登場しますしね。

入換もできますよ、というお話でした。

Y 様、いつもありがとうございます!

■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■

★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを  「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら

『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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