札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
山脇 オサムさんの来札は楽し過ぎて真夜中帰り道フラフラになりましたが、午前中に空港、その夜にはまさか焚き火することになるとは思わなかった、非日常感の連続がすごかったです。ご参加の皆様、ありがとうございました!
そして 2 日間の打ち合わせもなんとかいい感じで終えて濃密な月末、山脇 オサムさん、ありがとうございました!
さて、今回は最近の入換例のご紹介、先週のボードの全容となります。
札幌市の Y 様よりご依頼いただきました。いつもありがとうございます!
1年ぶり、2年ぶり、数年ぶりと入換のご依頼をいただくこともありますが、なかなか早めのスパンでのご変更です。
まずは正面からの図です。
最終的なレイアウト図、接続順はこんな感じでした。
BOSS / WL-60、ワイヤレスの信号はジャンクションボックスの IN へ。
万が一のトランスミッターのトラブル時、BOSS / WL-60 に直接シールドを接続することでそのまま演奏が可能になっております。
ご新規のエフェクターは Suhr / Eclipse、KORG / pitchblack X mini。元々のエフェクターも一部配置が変わっております。
右側面からです。
Limetone Audio / JCB-4S-Flat の薄さが激しくナイスです。
左側面からです。
Suhr / Eclipse の FX LINK は 3.5mm の TRS ミニプラグ、FREE THE TONE / ARC-53M の C1/C2 は TRS 標準プラグ、ちょっとだけ珍しいタイプの TRS ケーブルを作ったので単体で撮っておけば良かったと、いつも完成後に思うわけですね。
安定の撮り忘れ、今年は気をつけよう…。
TRS ミニプラグはそこそこ飛び出しますが、他ペダルにはケーブル部分もギリギリ触れないように形状をカタチづくっています。プラグはどちらもスイッチクラフトです。
背面からです。
パワーサプライのかさ上げ台もボードの内容に合わせて形状を変えていますが、コレはもっとも場所を取らないバージョンです。
個数的にはすべてパワーサプライからの電源供給でまかなえますがKORG / pitchblack X mini は BOSS / WL-60 の DC OUT を使用して電源供給しています。
上記の 2 機種ではノイズの影響がない組み合わせのため、この方法です。
ここは組み合わせによってはノイズの影響の出る部分ですので、それを避けるため、strymon / Ojai R30 側をひとつ空けて外付けエフェクター用としています。
レイアウト図ではすべてパワーサプライからの供給となっていますが、こっちの方が絶対的にいい、と良い案が出た時は製作中に変更することもあります。
Limetone Audio / JCB-4S-Flat のチラッと見えるプリントが激しくナイスです。
基本スイッチャー管理ですのでエフェクターボード上側の VEMURAM / Jan Ray、xotic / Ep-booster はボードにそのまま設置、KORG / pitch-black X mini はTUNER OUT 接続のため、基本常時 ON となりますが、OFF にしたい時もある、ということでかさ上げしております。
演奏中、チューナーが常に動きっぱなしは気になる時もありますよね。
中間部分、strymon / MOBIUS & SUNSET、SOURCE AUDIO / COLLIDER はかさ上げ、タイトなスペースですと物理的にかさ上げしないと接続できないプラグがある、というのも理由のひとつです。
隣同士のスキマが数ミリのところもありますが絶対に機材やプラグ同士が触れないように設置しています。
金属同士が当たっていると移動時の揺れなどで細かい振動が伝わってキズがつく可能性を避けるのはもちろん、長い目で見るとトラブルの可能性もあるため、触れない、は絶対です。
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strymon / SUNSET、strymon / MOBIUS、SOURCE AUDIO / COLLIDER の3 つのエフェクターは MIDI 接続のため、FREE THE TONE /ARC-53M でプリセットをつくっておくことでスイッチ一踏みで瞬時に複数個の同時切換が可能です。
MIDI は ON/OFF の信号も送れるため、MIDI 対応のエフェクターはスイッチャーのループ外、直列にいてもスイッチャーでのコントロールが可能です。
さらに Suhr / Eclipse も FX LINK でスイッチャーと接続されているため、プリセットでチャンネルの選択も可能、スイッチャーで集中管理可能となっています。
すごい便利ですね。本当に。
Y 様、いつも本当にありがとうございます!
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せておりますのでチェックしていただけると嬉しいです。
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『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。