札幌のヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
最近の、と言うか今年初めて行った二ヶ所両方で見たのですが、キャンプ場の敷地内で全面禁煙が増えてるっぽいですね。たまたまなのかな?これまで行ってきたところでは見たことなかったもので。
さて、二週に渡ってただのアルモア好きのブログになっておりましたが、「デメリットもある」ということを書いておきたいと思います。
この部分は選べるのですが、経験上「選ばない方が良い」というお話。
まずは元通りになった作業終了時がコチラです…。
※ ARMOR PS-3C (カーフレザー貼り)
アルモアのボードのエフェクター配置面は、末尾の品番によって異なります。
■末尾 C : カーフレザー = 上の画像
(実物はもっと渋くて超クール)
■末尾 NB : FRP (Fiberglass Reinforced Plastics) = ボードの外側と同じ素材
カーフレザーとFRPともにマジックテープを貼るに適した素材です。どちらも最初はつるっつるですのでエフェクターはただ置けるだけ。
エフェクターをボードに固定するにはそれぞれにマジックテープ処理が必要です。
各ボードには多少のマジックテープのオス&メスが付属されていますが、大体の場合、付属モノだけでは足りません。(付属のマジックテープのモノは良いです)
おすすめしないのが、アルモア純正で各ボード配置面のサイズに合わせたマジックテープのメス、「マジックシート」というモノです。
全面に貼れるので継ぎ目もなく綺麗な見た目は良いと思いますし、いつも平置きで保管する分には問題ないかもしれません。
ただ、取っ手が側面ですので移動時は縦になります。家での保管時も縦置きの方が多いんじゃないでしょうか。
私も最初の頃は純正好きな人間なのでこのマジックシートを使用していましたが、家で縦置きで保管し、本番前に確認しておこうと開けてみると、エフェクターの重みでシート自体がズズズッと下にずり落ちておりました。
ソファを持ち上げずにそのままずらすと、下の絨毯ごとズレるようなあの嫌な状態です。
マジックシートの裏には糊がついているので、ズレた状態で半端に固定されちゃって簡単に戻せません。戻したところでいつも平置きじゃなければまたズレますし。
シートがずれると言うことは、エフェクターの端子、パッチケーブルやDCケーブルなど固定しているモノすべてに負担がかかっていくので、これはいけません。
ということで、その後いろいろ試して今のマジックテープに落ち着いたんですが、固定感は激しくナイスでズレ落ちることもなければ剥がすのも秒。
で、、、ここであっさり終われると良かったのですが、問題はこの「糊」なんです。
この純正マジックシートの糊、、、関係性がアレです。
マジックシート(ほぼ布素材) = 糊(超厄介) = ボード(しっかり固定素材)
さっそくマジックシートを剥がしていくと、マジックシート自体はあっさり剥がれます。ただし、糊部分のほぼすべてをボードに押し付けての撤退です。
この糊がとんでもなく厄介なので、その具合をご覧ください。
剥がし始めのきっかけも厄介。角だけヘラを使用しています。
剥がれてきてますね。すぐ千切れるので指で転がして塊にしていくと良いです。
半分を過ぎた頃。左上に畳んである黒いのがマジックシートです。自分だけさっさと撤退しやがってこの黒幕め。
終わりが近い。糊が千切れやすい様子が見てとれるでしょうか。
で、このあと綺麗に拭きあげて最初の画像になるわけです。
作業中の写真はほぼ取り忘れる私ですが、この時の写真がまだ他にもあります。途中、写真でも撮っておかないと飽きてくるほどに大変で時間がかかってるってことで。
指の力も皮膚もボロボロになりますしね。休み休みやらないとできないほどの作業。ボード製作で何が大変ですか?って聞かれたら間違いなくこの作業が圧倒的No.1です。
自分の実体験だけならまだしもなんですが、他にもこのシートでのトラブルがあります。
夏の車内放置(これは楽器全般絶対ダメ)、高い気温一発で糊が溶けて中がドロドロのズーリズリでカオスになってたり、中古で貼られていたのがズレズレのヨレヨレでそのまま使えずお客様のモノでもトラブってきたケースがありました。
そのため純正シートはおすすめしません、というのが理由です。
ただでさえ綺麗に剥がしにくいノリなのですが、溶けたノリを剥がすのはさらに厄介です。
かーーーなり時間のかかる作業になりました。剥がした直後に組み込む気力などなくなるほど大変です。剥がし作業だけで2日は欲しいところです。本当に。
シート素材とボード素材、両方に都合よくくっつく糊がこれだったのかなーと思わなくもないのですが、ここだけは長い目で見るとマズいな、安心できんな、ということでHNEBDでは使用しません。
そして楽器の車内放置は絶対ダメですよ、最悪盗難にあいます。