
札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
先日、車がトラブり代車が電気とガソリンのだったのですが、加速の速さが容赦なく、シフトもマウスみたいなカタチので慣れたら思った以上に楽、iPhone も置いとくだけで充電されるスペースがあったりと最近の車ってすごいんですね。未来感が。
さて、今回は初めて聴いた時に激しくびっくりしたエフェクターのご紹介です。
数あるエフェクターの中でも見るからにお上品で品格のあるルックスですが聴いたら最後、いろんな意味で度肝を抜かれるとんでもない音色の持ち主。
美しい音色はそのルックスからそれはそれは綺麗でイメージどおりなんですが、そんなにふざけることもできるの!?っていうどっちにも振り切った代物。
お上品なのにひょうきんさもズバ抜けている、それはズルいぞっていうディレイ部分の二面性に加え、上質なリバーブも備えた一台多機能型空間系ペダル。
ギャップにヤラれる UNIVERSAL AUDIO / Del-Verb のお話です。
ノブが 6 個、トグルスイッチが 2 個、ON/OFF スイッチも 2 個。
いじるところが 10 カ所もあるのか、となるかもしれませんが実際の操作性は超シンプルです。必要最低限に絞りました、という気すらしてきます。
ON/OFF スイッチは右がリバーブ、左がディレイ、それぞれ個別に ON/OFF できます。ON か OFF、使う、使わないの選択ですのでまずは 2 カ所は即解決ですね。
トグルスイッチの 2 個は各 3 種類入っているディレイとリバーブのキャラクターの選択です。気に入ったところに合わせれば OK、というものですのでここも問題ないと思います。
最後に一番多い 6 個のノブ。
・DELAY TIME
ディレイタイムの調整は左に回すとショート、右に回すとロング、ディレイ調整のメインとなるつまみです。
・FEEDBACK
DELAY TIME で調整したディレイ音が返ってくる回数を調整するつまみです。DELAY TIME & FEEDBACK の組み合わせでディレイの基本をつくります。
・MIX
ディレイ音のレベル調整です。原音とディレイ音のバランスをどうするか、です。控えめにうっすら聴こえる程度にするなら絞り気味で、逆に MIX を MAX にすると原音が消え、ディレイ音だけになります。MOD と合わせると忍者的な飛び道具ともなりかなり遊べるマジカルなつまみでもあります。
・COLOUR
ディレイのキャラクター調整ですが、トグルスイッチで選んだディレイによってちょっと変わります。ざっくり説明すると暗め、明るめ、存在感強め、控えめの調整といった感じです。よりお好みに合わせたセッティングが可能です。
・MOD
こちらもトグルスイッチで選んだディレイによって効果が変わります。ここがキモと言いますか、上品かひょうきんか、性格チェンジャーなつまみになっています。
ノブ周りにレベルゲージが表記されているとおり、左半分、右半分でガラリと変わります。どれくらいガラリと変わるかと言いますと、テープの劣化具合は音質のお好みでまぁ便利、ってなくらいですが、他ディレイではコーラス、ヴィブラート、フランジャーにもなってしまうほどに変わります。
エグい飛び道具としても使えるようになるミラクルなつまみですが、よくわかんないなーっていう時は 12 時位置にしておけば MOD は OFF になりますので気にしなくてよくなります。ちょっとでも左にズレているとエグい効果が出てしまうモノもあるのでそこだけ注意すれば OK です。
・REVERB
リバーブのレベルです。リバーブ部分はトグルスイッチで 3種類から選び、このつまみでリバーブ具合を調整する、と極めてシンプルですが、どれも、どんなセッティングでも超上質といった音、音というよりも音色、美しい音色になります。
シンプルに使うなら上段のつまみ 3 つ + 下段のリバーブのみでも OK、COLOUR と MOD は 12 時位置で問題なしです。
攻めたくなったらそこをいじる、多機能型ってよくわかんないなーっていうつまみと雰囲気があって避けられがちに思いますが、Del-Verb にはそれがない、ないんだけれども、攻めたい時には攻められる、必要最低限でもいじればそこは効果大、ってすごいことだと思うんですよね。
しばらく使ってなくて、使い方どうだっけ?がおそらくない、難しいから使わなくなるっていうのも多分ない、そんなエフェクターなんじゃないかな、と。
音質、質感、音色、操作性、品格。
シンプルに使えて、ただディレイ&リバーブがひとつになりました、ってレベルではありません。
セッティング次第でバリエーションは超豊富っていうのはディレイ初心者の方でもディレイ玄人の方でも、はたまたディレイマニアの方にも実戦的に使える、諸々とんでもないモデル、という印象です。
ディレイのひとつ、”ANALOG DMM” は electro-harmonix / DELUXE MEMORY MAN ですからね。
そ、そこ!?ってなるポイントなんじゃないでしょうか。
そしてバンドで使うと押し出しが強いと言いますか、ヌケて聴こえてくるんですよ。
デジタリーなアレで音が引っ込むがまったくないのがとても良く、個人的にはstrymon / FLINT (V1) を長年使ってきましたが初めて入れ換えようかな、と思った衝撃のエフェクターでもあります。
ちょっと長い、です。縦に。長いうえに入出力、DC 端子が全部筐体の上部にあるのでエフェクターボードの中では奥行が必要になります。
ちょっと重め、でもあります。マニュアル表記は 0.596 kg。
596 g ですので、ガリバーバーグ(400g)より重いです。びっくりドンキーの。
電源はアイソレートされた 9V、かつ消費電流が 400mA、と高めです。
エフェクターボードに入れるなら strymon のパワーサプライとのセット使用が基本パックとなり、初期費用はそこそこかかります。
色味はお好みが分かれるかと思います。画像で見るよりメタリック、メタリック・ティファニー風。
しいてあげるならのデメリットですが、圧倒的にメリットが勝ると思います。
箱の仕掛けもぐっとくるんですよ。引き出したところに書かれた英文がポエムな製品紹介になっていてなるほどなーと思う、普通ではないこだわりが溢れています。
こういう細部に潜むこだわりがとても好きです。
さらにはアプリでもいじれる未来感。すごい時代ですね…。
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せておりますのでチェックしていただけると嬉しいです。
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『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。