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市販のボードを使わない!ボードからの製作

ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

高校生の時、文化祭で演奏した相川七瀬さんのsweet emotionのギター。 いまだに好きなんですが、織田哲郎さんが直々に弾いているということをつい最近知った私です。なんと今更。

 

私、色々だいぶ遅れてる自覚ありますが、ご本人直々の解説が観れるってあらためてすごい時代ですね…。

はい。今回は最近の製作例をご紹介したいと思います。

昭和歌謡バンド【真由美組】のギタリスト、大阪府の伊藤良哉さまのエフェクターボードを製作させていただきました。 ⇒真由美組ホームページはこちら

ご指定のキャリーケースに合わせた市販のボードを使用しない珍しい製作例です。 まずは完成写真がこちらです。

接続について

信号の流れはこんな感じです。

■ ギター (ディバイデッド・ピックアップ GK-3)

■ Roland : GR-55 (ギターシンセ)

■ Lee Custom Amplifier : Buffer / Booster (バッファー/ブースター)

◎ One Control / Minimal Series AB BOX (セレクター) → アンプ

◻LINE6 : HX EFFECTS (マルチエフェクター)

□ BOSS : PW-3 (ワウ)

□ ギター (アウトプット)

ちょっと文字列で書くとややこしいですが、ギターは一本です。 通常のアウトプット出力とギターシンセのピックアップ出力からの接続で、それぞれ違う機材を通ってA/Bボックスで1つになります。

インプットセレクターとしてのA/Bボックス

このOne Control のA/Bボックス、表記は OUTPUT ですが、アウトプット側を入力に使用することもできます。 この場合は当然INPUT表記側はアウトプット、アンプへ接続します。 こうすることで A、B、2系統の信号を切り替えて、1つのアンプで鳴らすことのできるインプットセレクターとして機能してくれます。

電源について

パワーサプライは FREE THE TONE : PT-5D です。 旧モデルのPT-1Dとの大きな違いは、DC端子を使用するためのACアダプターが不要になりました。 「え、なんで?」とほぼ毎回質問が入る部分を少し懐かしく思ってしまいます。

そのためか、AC100V 供給口 (いわゆるコンセント部分) が1つ減っている。。。というか、実質旧モデルでは4口あっても使用できるのは3口でしたので変わっていないとも言えます。 (なんだか色々表記がややこしくなってすいません)

接続先はこんな感じになっています。

■ AC電源 AC100V
・Roland : GR-55
・LINE6 : HX EFFECTS

■ アイソレーテッド DC9V/500mA
・Lee Custom Amplifier : Buffer / Booster

■ ローノイズスタンダード DC9V/100mA
・One Control / Minimal Series AB BOX
・BOSS : PW-3

ローノイズスタンダードのDC2口は、移動時にペダル本体側を外しますので、まとめて引っ掛けておける簡易的なケーブルホルダーも合わせて製作してみました。

セッティング予想図はこんな感じになります。

今回はボード組み込み部分のみを送っていただきました。 パッチケーブルはご使用のものと同じ長さで、ペダルに合わせたプラグ形状にして新たに製作しました。

完成形がこちらになります。(実際の使用時の画像)

伊藤さまよりコメントを頂きましたので合わせて掲載いたします。

「昭和歌謡は飛び道具的な音色が多く、ギターシンセGR-55が欠かせないのですが、スタ練でもライブでもセッティングがけっこう面倒なので、専用ボードをお願いいたしました。 ボードを持ち運びに使っているキャリー・ケースにピッタリのサイズで作って頂いたおかげで、セッティングが格段に便利になっただけでなく、アナログとデジタルの併用で派生していたノイズもピタッと治まりました。 これに味をしめて、別に参加しているバンド専用のボードもお願いしているところです」

伊藤さま、本当にありがとうございました!

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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