
札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
ちょっと身体にえっ?っていう異変が起きて緊急で病院に行ってみたわけですが2日連続で検査の結果、問題なしとなり無事です。健康第一ですね、マジで。
ということで、予定外のロスでややワッタワタになってますが現在製作中のところからのお話、インサーションケーブルについて、です。
どういうモノかと言いますとこういうモノです。
(画像右側のプラグにはわかりやすいように TIP 部分に RING と表記していますが、端子的には TIP です。ステレオ・プラグの RING の信号がキテいる、ということをわかりやすくお伝えしたかったわけですが、結果的にややこしい…。)
片側はステレオ・プラグ、この反対が同じステレオ・プラグですとステレオ・ケーブル、またの名を TRS ケーブル、TRS というのは TIP / RING / SLEEVE の頭文字ですね。
エクスプレッションペダルやデュアルフットスイッチなどに使用します。
モノラル・プラグには RING がないので、TIP / SLEEVE、頭文字から TS ケーブルとも呼びますが、一般的な呼び名はシールド、ケーブル、線、です。ギターやベースに使うのはこっちですね。
で、本題のステレオ・プラグの反対側をチップとリングでそれぞれプラグを分けて接続できるようにしちゃおうっていうのが上記画像のインサーションケーブルです。
インサートケーブル、見た目の様子からY 字ケーブルとも呼ばれたりします。
以前の製作例の中では LINE6 / HX STOMP XL の EXP1/2 とMission Engineering / SP1-L6H の接続に使用したことがあります。
HX STOMP の接続方法は色々ありますが、エクスプレッションペダルを2 台つなぐこともできたり、SP1-L6H の OUT1、OUT2、1 台に 2 本で接続することでSP1-L6H のフットスイッチ(ワウの ON/OFF と同じ操作方法)での切換ができたりします。
1 台に 2 プラグ、わざわざ分けて接続するのってなんで?ってなる方もいらっしゃると思いますが、これは ON/OFF スイッチを外部のフットスイッチにも分けられる、というモノで、エクスプレッションペダルの設定位置はそのままで外部スイッチで他へ切換えることもできる、というモノです。
その他、コンパクトなサイズのマルチ、またはアコースティックプリアンプなど、“FX LOOP” ジャックが備わっているタイプに使用します。
みんながみんな使わないかもしれないエフェクトループのためにセンドとリターン、2 つジャックつけてサイズダウンできなくなるのもアレだな、ここはひとつ、ステレオ・ジャックで 1 つにしよう、という感じで設計されているのではないか、と勝手に予想していますが、FX LOOP にステレオ・プラグ、TIP はエフェクターのインプット、RING はエフェクターのアウトプット、Y で挟むように接続することでセンド / リターンと同様の接続状態になる、というものです。
市販のモノは両方同じプラグ、同じ長さのが多いと思いますが、いずれもフリーで長さ、プラグ形状を変えての製作が可能です。
ボード製作でたまに登場しますが、インサーションケーブル単体での受注製作も可能です。
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
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