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パッチケーブルの長さと配置のお話

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

前回に引き続き、今回もパッチケーブル関連のお話にしようと思います。

パッチケーブルが余りすぎていたり、逆に数が少ないシンプルなボードでも「タイトに見せるためのキモ」があります。

接続された状態の長さでつくる

タイトなルックスのキモは「パッチケーブルを接続された状態の長さで作る」です。プラグやジャック部分に負荷のかからない長さで!は必須です。

レイアウトが決まった後のうちの製作順はこんな感じです。

1. ボードとエフェクターの両方にマジックテープ処理

2. エフェクター側のマジックテープにある程度マスキングして仮配置/仮固定

3. DCケーブルの取り回し、仮固定

4. パッチケーブルの製作、完成した部分からマスキングを剥がして固定

5. スタジオでチェック

だいぶ細かい部分は省いていますが、ざっとこんな感じです。

で、今回の本題、パッチケーブルはどう作っているかと言うと、、、まず、プラグを完成時に向かせたい方向にして片側を作ります。

作った直後のプラグは熱をもっているので冷えてから(←大事)、エフェクターに接続します。

次のエフェクターには、裸でむき出し丸出しのプラグを完成時に向かせたい状態で挿しておきます。

こんな感じですね。

で、ここに先ほどの片側完成済みのパッチケーブルの反対側、まだモロにケーブルな状態のモノを合わせてカット。

裸でむき出し丸出しプラグを抜いて、向きを合わせてハンダ。これで一本完成です。

※イメージ図 (やらせ画像)

接続された状態の長さで作る、、、コレはジャックが隣り合う場合も仮配置の状態で製作するため、変なふくらみや余分な長さを避けて製作することが可能です。

パッチケーブル完成後は、接続順で言う手前から接続、次のを持って接続して配置、同時に固定という感じです。

ジャックの位置が「筐体横→筐体上」の場合も、持ち上げてから接続と配置を同時に行います。

ギチギチタイトへの道はこの積み重ねで完成します。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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