先日オペしてきました。オペレーターではなく手術の方です。まもなく抜糸です。抜歯後の抜糸。まぎらわしい。
ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。
前回はバッファードバイパスのエフェクターの対処法を書きましたので、今回はトゥルーバイパスです。いかにノイズの影響を受けにくくするか、ですね。※前回の記事「スイッチャーを使ってバッファーくささをなくす!」は⇒こちら
トゥルーバイパスのエフェクターはハイインピーダンスで通過していくため、長いシールドでの取り回しや、複数直列でセッティングしてる時にはどうしてもノイズの影響を受けやすい状態になります。
「原音に忠実」というメリットも、複数個つないですべてOFFの時はややクリスピーというかカリッとしてきます。
クセのない上質なバッファーをかます、というのももちろんアリなんですが、もっと手軽な方法が「常時 ON のエフェクターをかます」というものです。
トゥルーバイパスのエフェクターもひとたびONになればそこからはローインピーダンスになるので、それを利用するんです。
今回は、イコライザー的に使えるブースターとして「Xotic Ep-booster」を頭に接続してみます。(私はXotic Ep-boosterがとても好きなのです!)
■Ep-booster
オススメは「つまみの位置がゼロで常時ON」。これで OK です。
つまみがゼロでもけっこう出音は持ち上がりますので、ここからアンプのボリュームを少し削って普段の音量にしてあげると違和感なくプレイに集中できると思います。
Ep-boosterはつまみがゼロでも、なんとも言えないエロいトーンが出たり、ニュアンスがエロくなったりと、艶っぽくなったりと、激しくナイスなエフェクターです。
つまみを上げ過ぎなければクリーンブースターとしても優秀ですし、1台あるとなにかと便利です。
こうやって頭に接続して常にONにすることでローインピーダンスにすることができるんです。
ちなみに、つまみゼロのイコライザー的セッティングを頭にした状態で、最後に「ブースター用」としてもう1台Ep-boosterを使うのもオススメです。
こんな感じです↓↓↓
この状態を私は勝手に「2P-booster」と呼んでいます。
このサイズで電池駆動、9Vはもちろん18Vにも対応しています。18V供給は本当にいいですよ。ハリ、ツヤ、エロさが増します。
ちょっと遡りますが、ワウの記事でお話した「電池が入っていなくて音が出なかった」という経験は、のちにバイパス方式の見分け方に役立つことになります。⇒ワウの記事はこちら
バッファードバイパスは、電池が入っていないとON/OFFを踏み替えても音は出ません。
が、トゥルーバイパスは電池が入ってなくてもOFFの位置であれば音が出ます。LEDが点かないので分かりにくいですが、出ます。
これを逆手に取って、パワーサプライが本番でイッてしまった時のトラブル対策として「トゥルーバイパスのペダルのみで構成する」というお客様がいらっしゃいました。
エフェクトボード内の電源がなんらかのトラブルで最悪ダメになっても、全部OFFにすれば音は出る、というShow Goes On な現場最前線仕様です。
このお話を聞かせて頂いた時は「なるほどー」となりました。そんな裏技もあります。