ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
今回はボードの組み替え依頼をいただきましたので、その時のお話を。
エフェクターや接続順もいろいろ試して、実際にスタジオで大音量でチェックし、結果的にシンプルなボードに落ち着きました。
楽器の調整後のチェックやボードの完成後のチェック、プリセット製作のお手伝いで6月くらいからは度々スタジオに行っておりますが、かなり空いていた状況も最近ではちょっとずつバンドの方々を見かけるようになりました。 コロナ、早くおさまってほしいもんです。
今回製作のボードはこんな感じです。
FREE THE TONE / JB-21 (ジャンクションボックス)
・外側のINPUTにギターを接続
・内側のINPUTから下に続きます
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tc electronic / polytune2 noir (チューナー)
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KLON / KTR (オーバードライブ)
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VEMURAM / Jan Ray (オーバードライブ)
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strymon / TIMELINE (ディレイ)
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FREE THE TONE / JB-21 (ジャンクションボックス)
・内側のOUTPUTは最終エフェクターのOUTと接続
・外側のOUTPUTからアンプへ接続
KLON / KTR はバッファードバイパスとトゥルーバイパスが切替できますが、バッファードバイパスで使用しています。
単体だとアレですが、ボード内だと結構わかりやすい変化があります。
入出力をまとめるジャンクションボックスはシンプルなボードでもやはり便利です。
電源部分、パワーサプライはFREE THE TONE / PT-3Dです。
9V/100mAが6口、9V/500mAが2口、軽量でコンパクトながらstrymon / TIMELINEのような300mA必須ペダルもOKです。
9V/500mAの2口は本体のアイソレーテッド表記のとおり独立しているため、デジタル/アナログを一緒のサプライから電源供給してもノイズがのりにくいメリットがあります。
ちょっと分かりにくいなという場合はデジタルはこっちに接続する、という感覚で大丈夫です。
端子によって電流が100mA、500mAと異なる仕様のため、strymon/TIMELINEは100mAの方に接続しても起動しません。
ここからは余談です。
strymon / TIMELINE は現在そこそこ薄いグレーです。
なんのこっちゃって感じですが、今回お持ち込みいただいた個体はかなり濃いめのグレーです。
その昔、楽器店時代に扱いはじめた頃は濃いめのグレーでしたが、それが売れてまた仕入れてを繰り返していくうちに年々「なんか色、薄くなってない?」と感じておりました。
初期モノは本体色が濃い、謎。 不思議と VEMURAM / Jan Ray もそうなんですよね。 濃い茶色の部分がだんだん薄くなっていった印象があります。
今回のシリアルは6000番台でしたが、自分の1000番台のと比較しても明らかに明るい部分が強い印象です。
ノブもパッと見同じですが、地味にギザギザの数が違うんですよね。
同じ商品でも生産時期の違いがあっておもしろいものです。