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コーラスをマスターするための基礎知識

先日、山脇オサム氏が北海道にやってきてくれました。

19年ぶりの再会です。「また会えて本当によかったー…てかマジに来たー!!」という不思議な感覚でした。

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。

HNEBD デモボードでエフェクターの使い方を解説していくシリーズ。今回は空間系セクション、パート1です。

 

「歪ませたあとに空間系」

空間系はボードの左側にいます。

■コーラス
BOSS(ボス)|CE-2 Chorus

■ディレイ
strymon(ストライモン)|TIMELINE(タイムライン)

■リバーブ
strymon(ストライモン) |FLINT(フリント)

フリント(リバーブ)の左側にあるひょろ長いグレーのは、「フェイバリットスイッチ」というモノでフリントと接続されており、設定したつまみの位置をひとつだけ記憶できるプリセットスイッチになっています。(現行品はさらにこの半分くらいのサイズ!!)

空間系は歪み系の後に接続されています。このボードの中ではコーラスとディレイは必要に応じてON/OFF、リバーブは常時 ON になっています。

繰り返しになりますが、エフェクターは前から順番にかかっていくので、歪ませた後に空間系で音を広げていく、というイメージです。

逆だと、空間系で広がった音を歪ませてしまうのでなかなか収集がつきません。

激しいライブでさんざんヘッドバンギングした後に飲むビールは最高ですが、ビールをさんざん飲んだ後にヘッドバンギングしようものなら気持ち悪くなってしまいます。そんな感じです。

コーラスはキレイなかかりなのでクリーントーンと相性が良いのはもちろんなのですが、歪ませた音にコーラスをかけることで厚みのある音色にすることもできます。

控えめな設定でかけると、歪みの中にややマイルドさがプラスされます。辛いカレーに入ったチーズ的な役割に似ています。

 

「コーラスのつまみの多くはこの2つ」

■RATE(レイト) または SPEED(スピード)
コーラス効果のスピード調節。揺れ具合の速さを調節します。

・ゆったりと大きな幅で揺らす
・適度なところでヴィブラートに似た効果を出す
・速めに揺らせてうねるような効果を出す

などなど、次で説明する「デプス」との組み合わせで多彩に変化します。

■DEPTH(デプス)
コーラス効果の深さ調節。かかりの深さを調節します。

隠し味的に使う場合は左側にさりげなく、派手めに効果を強調したい場合は右側に。右側に行けば行くほど飛び道具チックになっていきます。

他にも、


■LEVEL(レベル) または MIX(ミックス)
エフェクト音のレベル調節。上げることで原音に対してのエフェクト効果が強調されます。

原音とエフェクト音のバランスを変化させる、という役割が一般的です。

■TONE(トーン) または EQ(イコライザー)
モデルにより異なりますが、主に高域の調節を担っていることが多いです。

ブーストするときらびやかになり、カットするとソフトな音色になっていきます。

 

「音作りに困ったら最大値を知ろう!」

コーラス系はさほどつまみが多くないので、12時位置から設定するのも良いのですが、まずは組み合わせの「最大値」を知ることで、メーカーのキャラクターの違いが分かりやすく出てきます。

・わりとソフトなままなのか?
・それともエグくかかるのか?

楽器店での試奏時にどのコーラスにしようか迷っている時など、ぜひ試してみてほしいセッティングです。

 

「アナログとデジタルって何が違うの?」

「アナログとデジタルってどう違うの?」というお問い合わせが多いのですが、歪み系だけではなく、空間系にもアナログとデジタルがあります。

中の回路や使用するパーツで決まるわけですが、空間系でアナログのタイプの多くは商品説明の中に「BBD」という記載があると思います。

これは “Bucket Brigade Device” の略で、信号をバケツリレーのように渡して信号を遅らせていく、という構造で……と、このままいくと大変ややこしくなってきますので、簡単に言うと、水の入ったバケツをどんどん次の人に渡していくバケツリレーです(そのまんま)。

が、同じバケツリレーでも、人とマシンがやるとなると違いがでてきます。

■リアルな人間がガチでやって少しずつこぼれていってしまうパターン = アナログ
■精密な機械が水がこぼれないように計算された動きでやっていくパターン = デジタル

です。

この「こぼれてしまう水」が残響音です。

分かりやすいところでは「ハイが落ちていく」という影響があるので、

・残響音がマイルドになっていくのがアナログ
・ハイが落ちずにきらびやかさを保っていくのがデジタル

と考えると分かりやすいと思います。

この辺はお好みですが、昔ながらのサウンドが好きな方はアナログ、かっちりと美しいトーンが好きな方はデジタルがおすすめです。レコード派か、CD派か、とも言えますね。

アナログで使用するBBD素子が現在ではレアなモノになっているため、昔の機材は一部価格が高騰したりしていますが、このBBD素子の働きをもデジタルで再現してアナログなトーンを再現しているモノもあります。技術の進歩はすごいですね。※画像はイメージです

やけに脱線してしまったのでディレイとリバーブは次回です!

リアルに会うのはアナログですが、携帯のテレビ電話はデジタルです。なぜかこの場合はデジタルの方が劣化するので、人間関係はアナログでいきたいもんですね!

 

■根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

 

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