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効果を最大限活かす歪みエフェクターの使い方

ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。

前回の記事の続きで、それぞれのエフェクターの詳しい使い方を解説します。

前回の記事「組み合わせてみよう!3種類の歪みエフェクター」はこちら

KLON / KTR(オーバードライブ)」

つまみは上から

・ゲイン
・トレブル
・アウトプット

です。

ブースターとして使う場合はゲインは0に近くします。

アウトプットで欲しい音量を決めて、トレブルでバランスを整えてトーンを決めていきます。

トレブルは、最大からカットしていく「消去法サウンドメイキング」がオススメです。

⇒「消去法サウンドメイキング方法」はこちら

クリーントーンを出したい場合や全体の音色補正として使うことが多いです。他のエフェクターのブースターとしてもよく使いますね。

ボーカルの音域とかぶる場合はかなり控えめにしたり、逆にゲインを上げてメインのオーバードライブにしてジャンレイをブースターとして使うこともあります。

「控えめにするなら別になくてもいいじゃん!」と抜いたこともあるんですけど、抜いたら抜いたで全然違うんですよね。笑

目立ちたくなくてもやたらと目立ってしまう人がいますが、まさにそんなペダルです。

VEMURAM / Jan Ray(オーバードライブ)」

 

つまみは、左上から時計回りに

・ボリューム
・ゲイン
・トレブル
・ベース

です。

ニュアンスの活きるマイルドなオーバードライブから、レスポンスの速いハードなオーバードライブまでとてもに使いやすく、海外から火の点いた日本製のペダルです。

数ある中でも分かりやすく上質で、現代のオーバードライブの最高峰の1だと思います。

残念ながらコピー商品も多く出回ってますが、音で同じ印象を受けるモノは見たことがありません。

このエフェクターは滑らかな筐体の仕上げでパッと見わかりませんが、ハコモノではなくブラスの板を曲げて製作されています。

重くなるんですけどノイズ対策にも一役買っていて、音質に影響してくるオリジナルの内部パーツや、耐久性の高いスイッチなど、本当に考えられています。

並々ならぬこだわりが見え隠れするニクいペダルですね。

KTR をオーバードライブ、ジャンレイをブースターにしても野太いサウンドになります。

と、上でも同じようなことを書いていますが、ここではブースターというよりも2つで1つの歪みを作る、というイメージです。

KTRはジャンレイほど歪みませんので、ダーティさをプラスしたい場合はジャンレイのゲインをやや上げめに設定します。

この方法は、歪みの弱い順で並べていて手前のオーバードライブのトーンをメインにする場合、特に有効です。

 

OKKO / DOMINATOR(ディストーション)」

 

つまみは左から、

・ベース
・ミッズ
・トレブル
・ゲイン
・レベル

です。

ポイントは「ミッズ」で、本体上部の側面にミッドレンジセレクターというスイッチがあるんです。

このスイッチは3ポジションで「ミッド/ローミッド/ハイミッド」の中から帯域を選択して、その操作をミッズつまみでするというものです。

単体ディストーションとして実に強烈なエフェクターですけど、GAINを上げずに後段ブースターとして使う場合、このイコライザー操作で柔軟なトーンコントロールが可能です。

このドミネーターに限らず、トレブル (高域)、ミドル (中域)、ベース (低域) つまみが付いているエフェクターはより緻密な音作りができます。

歪み系ではなく、補正系・イコライザー的に使うというイメージですね。

という感じで歪み系エフェクターについて書いてみました。次回は空間系セクション予定ですー!

 

■根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

 

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