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エフェクターのノイズが酷いときの対処法

こんにちは、ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾 悠です。

先週に引き続き、「故障の場合はどこを疑うか?」です。

前回は、触って分かるパーツ類の不具合について書きましたので、今回は、音がなんかヘンかも?ノイズ増えた?という出音の不具合のお話です。

ノイズが多い、妙な音がする

様々な理由が考えられますが、ここではエフェクター絡みの理由に限らせていただきます。

前回記事のパーツの不具合チェック項目にひっかからず音に異常が出ている場合、原因の多くは電源です。

注意事項については⇒以前の記事をチェックしてみてください。

電波、電磁波がノイズの原因に

これも様々ですが、まず簡単にチェックできるのがこちら。

・テレビが近過ぎないか
・蛍光灯が近過ぎないか
・アンプの上に携帯を置いてないか
・シールドが長すぎないか

電波や電磁波を発生するモノが近くにあると、その影響でノイズが発生することがあります。

余談ですが、テレビのリモコンをピックアップに向けてボタンを押すと、ちょっとくせになりそうな弱~い電子音が出ます。まったく関係ないですが。

怪しいエフェクターのチェックは『電池』で

パワーサプライやACアダプターを使っていてノイズが増えた、または、ものすごい高い音がずーっと鳴り続けているなど、アンプからの音がヘンになってしまった場合。

「もうメーカー修理行きかな…?」と出かける準備をする前に一度試してほしいのが「電池で使ってみる」です。

壁からの電源は場所や時間帯によって違うので、ACアダプターやパワーサプライではその時々によって音質が変わる場合があります。

スイッチ付きの電源タップや、かなりお求めやすい価格のACアダプターだったりすると、お求めやすい分ノイズもお乗りになりやすいことがあります。価格の差はこういう部分にも出てきます。

電池で使うことでこの条件はリセットされますので、電池でノイズが消えた場合は、エフェクター本体ではなく「電源の取り方に問題がある」と判別できます。

基本的なチェックは新品の電池で行うことをおすすめします。ミニ四駆でもマシンの速さを知るにはまず新品の電池を使いますよね。

電池でも明らかにヘンな時は内部に不具合が出ている可能性が高いので、保証書の期間内であれば早めにメーカーに出すことをおすすめします。

パワーサプライ製品からとった電源による故障はほとんど受けたことがありませんが、見たことのない ACアダプターでの故障例はたまにお見かけします。

基本的にメーカー保証対象となる電源は、電池または純正アダプターを使用していた場合に限ります。

社外品を使っての故障は保証対象外となりますので注意が必要です。

エフェクターのかかりが弱い・正常に動作しない

ディレイを電池で使っている方から「壊れた!」との相談が多いのですが、電力をたくさん必要とする空間系のエフェクターは、マンガン電池だと2時間もたないこともあります。

スタジオ一発目でそんな状態になると、壊れたと思う気持ちもわかります。

原因としては、電池で使っている場合は電池の寿命、1つのACアダプターから分岐ケーブルで複数個に使っている場合は電力不足によることがほとんどです。

ON時のLEDの光が暗いのはそのサインです。

電池が新品の時は、コースを飛び出してテレビの下の壁にガンガン突っ込んでたミニ四駆がおとなしくコース内を回り出す感じですかね。こんなんじゃ勝てないよ!ってなりますよね。

エフェクターもミニ四駆も本領を発揮するのに大切なのは「電源」です。

…あれ、おかしいな。タイトルからすごくズレたカタチの着地になってしまった。私自身の電源がもうちょっとアレなのかもしれません。

エフェクターボードの場合は、パッチケーブル、DCケーブルの取り回し方によってもノイズがのりやすい、のりにくいがあります。それはまた別の機会に書きたいと思います。

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などなど

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