札幌のヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
ベチャ雪が積もりまくって激しく重いなーと早朝雪かきしてましたが、家に戻ると雪の重みですすきのの街路樹が倒れる、というニュースを見てマジか、と。なかなかないくらいな感じの重みと量で雪がうっすら青く見えるのも不思議でした。
さて、今回はクリーニングの内容例をご紹介したいと思います。
ビフォアがこちらですね。珍しく撮影してあった画像です。
アフターがこちらです。(いつもは画像あってもこっちだけ)
単純にクリーニングと言っても、当然エフェクターがボードにすべて組んである状態からのクリーニングですので、全部バラしてからがスタートです。(バラす前の画像はやはりない)
ボードからすべて外して初めてクリーニングができる状態になります。(最初の画像ですね)
内容としてはまず、、、
・梱包テープ
・ガムテープ
・マスキングテープ
を駆使して、目に見えるホコリやゴミや髪の毛などを取り除いていきます。時間はかかりますがこの作業はわりとスムーズです。
この作業中に「ドッグ、もしくはキャットを飼っていらっしゃるな」とわかることもあります。
その後は見えにくいゴミ。
ボード面やマジックテープのメスの中、奥に潜り込むブツを取り除いていきます。その中でも厄介なものが木材のわずかな破片だったりします。
エフェクターボードは床で使用するので、いろんな環境で使っている場合はそういうモノがひっそりと奥まで潜り込んでいるんですよね。
そこでメルマガでも度々登場している「ピンツール」という私の超愛用工具が大活躍してくれます。
ややしつこいですが、ピンツールというのはこちらですね。様々な形状がありますが、実に色んな場面で活躍してくれています。
マジックテープにひそむ厄介なブツを取り除くのは主にストレートのタイプです。
これを右手に、左手にはガムテープを丸めて手にハメて、ツールで取り出したモノをペタっとキャッチ。失敗するとまた奥に入ったりどっかに逃げたりするので、ギターと同様に右手と左手のコンビネーションが微妙に大切な場面です。
最後はボード全面を厚手のウェットティッシュで拭いたのちに、乾拭きして完了です。
エフェクターのセッティングは、お預かり時にiPhoneで撮影しておきます。バラしやクリーニング時にどうしてもずれてしまうためですね。
これらも度々登場していますが、クリーニングに使用しているモノはこちらです。
塗装の仕様にもよりますが、エフェクター本体やプラグの端子には無水エタノール。
薄い塗装の筐体やエフェクター裏にマジックなどの手書きのシリアルがある場合、無水エタノールでいってしまうといとも簡単に消えてしまうので注意が必要です。
パッチケーブルのクリーニングにはSCHECTERのCABLE BOMBです。ケーブル部分にはこれを投下します。(ケーブルボムってすごい名前)
パッチケーブルやACアダプターのケーブル部分、パワーサプライの電源ケーブルなんかもコレを使用しています。
すべてのクリーニング完了後、ボードに戻して先の画像を元にセッティングをして、音出しチェック。これで納品完了な状態になるわけです。
作業自体は長いようで短い、短いようで長いエフェクターボードのクリーニングというお話でした。