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ゲルマニウムのOCD「Fulltone / OCD-Ge」

ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

ちょっと前に車のタイヤ交換をしたのですが、昨夜窓に積もるほどに雪が。寒の戻りはないんじゃないかと思ってましたがちょっと早かったかも。

さて、突然ですが今回はこちらです。

Fulltone / OCD-Ge、ゲルマニウム・ダイオード使用の OCD ですね。

コレに限らず OCD は個人的にとても好きなんですが、OCD同様、全部が全部この感じとは限らないという点をふまえていただけると幸いです。

名前の由来があらためて気になる OCD

何の気なしに OCDOCD と呼んでいましたが、これなんなのかとあらためて調べてみると OBSESSIVE COMPULSIVE DRIVE OCD ”。

イカれるほどの強迫観念にとりつかれたような歪み、みたいな感じでしょうか。「強迫」であらためて調べてみると「無理じい」と出てきました。トランジスタアンプでも使える音にしてやるぞオイ、的な感じなんでしょうか。

音の感覚的にはそんな風かなと想像していますが、違ってたらごめんなさい。

バージョンたくさん、同じでも違う感

OCDの発売は2005年頃だったと思うのですが、本当に常時人気のあるペダルという記憶です。楽器店時代もけっこうな数を販売してきました。

現在もボードの組み込みのご依頼で昔のバージョンに触れたりすることがありますが、バージョンが同じでも印象が違ったり、同じ設定でもまったく同じにはならなかったりと他のペダルよりも個体差がわかりやすいモノだと思います。

これは良いオーバードライブ全般に共通すると言うか、現行の有名どころだとVEMURAM / Jan Ray もそんな印象です。

持っているキャラクターは共通していてどれも良いんだけど、並べて弾いたらまったく同じではない、、、ちょっと違う感はあります。

今回の OCD-Ge はそこの違いがさらにある印象です。

同じモノでも 100% 同じ音のするペダルはないと思っていますが、そこがかなりわかりやすい系、ということですね。

基板は OCD V2.0

良いモノは良い、ということであまりバージョンにこだわりはありませんが、OCD-Ge はバージョン2.0がベースになっていますので、本体の内部で“ Enhanced Bypass “ または ” True Bypass “ が切り替え可能です。

この手のペダルは切り替えがあるなら “ Enhanced Bypass “ で使う方が良いと思います。バッファードの音が良い KLON / KTR と同じ理由ですね。

最初期の OCD と同様にゲルマニウム・ダイオードを使用していますが、最初期は1つ、OCD-Ge 2つ使われてたりと異なる点はあります。

最初期のガチなリイシューと言うよりも、現在の OCD の特別バージョンといった感じです。

音色はさわやかな OCD

ということで気になる音ですが、(手元にあるのは) 通常のアイボリーな OCD よりもかなりさわやかなキャラクターを持っています。

Volume 設定が通常の OCD よりも低いのでちょいと上げ目が良いですが、上げてもブーミー過ぎず使いやすくて良いオーバードライブです。

9Vから18Vまで対応していますが、スタジオ並みの音量を出せない自宅の環境では12Vがほどよく扱いやすくてちょうどいいかな、という感じです。

HP (ハイピーク)、LP (ローピーク)の切り替えスイッチでもきっかりキャラクターが変わるので、ややこし過ぎない明確な選択肢をもった

使い勝手の良いペダルですよね。

チューブアンプはもちろん、トランジスタアンプ、小型アンプでも気持ち良い、はたまた iPhone & iRig2 でのヘッドフォン練習時にも分離良く聴こえるのでものすごい重宝しています。

「汎用性が高い」とどこでも書かれている決まり文句は的確だと思います。

筐体の色は好みが分かれるところだと思いますが、「音を聴いたら青だな。この青のような青緑色に納得だわ」という音がします。

中を開けると基板と筐体に手書きのシリアルと日付が入っています。こういうの好きだなー。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

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