ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
先週に引き続き、最近の製作例のご紹介です。今回はスイッチャーの接続方法と接続順についてです。
まずは全体画像です。
ボード上部には入れ替えするかも、という時のスタンバイエフェクターも固定して持ち運べるスペースがあります。
■ギターから
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・FREE THE TONE / JB-21 / IN / 外側 (ジャンクションボックス)
↓
・FREE THE TONE / JB-21 / IN / 内側 (ジャンクションボックス)
↓
・MXR / CAE Wah (ワウ)
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・xotic / Ep-booster (ブースター)
↓
・Fender / THE BENDS (コンプレッサー)
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・FREE THE TONE / ARC-53M / HTS IN (スイッチャー)
TUNER : tc electronic / polytune 3 (チューナー)
LOOP 1 : BOSS / OD-1X OverDrive (オーバードライブ)
LOOP 2 : VEMURAM / Jan Ray (オーバードライブ)
LOOP 3 : FRIEDMAN / BE-OD (オーバードライブ)
LOOP 4 : BOSS / CE-2W Chorus (コーラス)
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・FREE THE TONE / ARC-53M / OUT
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・FREE THE TONE / ARC-53M / IN-5
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LOOP 5 : tc electronic / FLASHBACK II (ディレイ)
・FREE THE TONE / ARC-53M / OUT-5
↓
・One Control / Prussian Blue Reverb (リバーブ)
↓
・FREE THE TONE / JB-21 / OUT / 内側 (ジャンクションボックス)
↓
・FREE THE TONE / JB-21 / OUT / 外側 (ジャンクションボックス)
↓
■ アンプへ
と、こんな感じになっています。
スイッチャーの接続方法でお問い合わせが多いのが、LOOP 5の使用方法です。
上記の接続順のLOOP 4とLOOP 5の間に、スイッチャー同士を接続している箇所があります。
LOOP 5はセパレートループ、電気的に分離した部分になっているので、ここを使うにはスイッチャー内で接続しないといけません。
接続しない場合、HTS INもしくはINから入力した信号はループ1~4を通りOUTから出力、シリーズループ4つのスイッチャーとなるわけです。
この場合、ループ5にエフェクターを接続しても動作してくれない、ということですね。
簡単に説明すると、ループ1~4を経由したら一度出ます。出口はOUTですね。
で、OUTからIN-5 (セパレートの入力)に入るわけです。そしてOUT-5 (セパレートの出力)が最終出力となる、という感じです。
今回のスイッチャーの入力は3カ所
・HTS IN
・IN
・IN-5
出力は2カ所
・OUT
・OUT-5
あります。
狙った効果を得るためには入口と最終的な出口が変わってきます。
使用するエフェクターやお好みは人それぞれです。
セパレートループがあるとできることがたくさんあるわけですが、これまた長くなりそうなので別の機会に書こうと思います。
もっとも多い、ループをエフェクターで5個使う、つまり5個のエフェクターをスイッチャーに入れる一番スタンダードな接続方法が今回のケースになります。