ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
勝手に図解シリーズ。今回はもっとも一般的な接続例をご紹介します。 以前にもご紹介した2020年製作のボードからです。
接続順はこんな感じになっています。
前回(⇒こちら)は IN-5、セパレートループから入る、でしたが今回はループ番号順となる接続方法です。 図の色付きの玉の数字がエフェクターがかかる順番ですね。
ギターから、ワウ⇒ブースター⇒コンプ、ここは直列で経由してスイッチャーに入ります。
エフェクターの接続順やスイッチャーに入れる入れないはお好みによって大きく違うところですが、ほぼ常時ONでさほど操作しない場合はスイッチャー前に直列で接続します。
HTS IN から入った信号はループ1~4を通り、アウトから一度出てセパレートループへ。 ループ 5 を通りOUT-5 がスイッチャーの最終出口になります。
スイッチャーを出てからはリバーブを経由してジャンクションボックスへ。そしてアンプへ向かいます。
これがもっともシンプルなスイッチャーの接続例かと思います。
スイッチャーの MUTE スイッチを踏むとその名の通り音がミュートされます。
主にMCやチューニング時に踏む大変便利なスイッチですが、どこでかかるのかと言うとループ4の後にかかります。 そこでバッサリ切れるわけです。
そのため今回のようにループ5がディレイの場合、ミュートスイッチを踏むと当然ミュートはされますが「ディレイの残響音は残る」という違いがあります。
ディレイを多用される方におすすめで自然に消えていく、そんな感じにできるわけですね。
と、ここまで数週にわたってスイッチャーの接続方法について書いてきたわけですが、一番書きたかったのは前回(⇒こちら)と今回の内容でした。
というのも不要不急の外出を控えたり営業自粛などこれまでにない異常事態の最中、いつもよりお問い合わせの多かったのが「スイッチャーの接続方法」だったんです。
基本的な接続例を書いてしまえば置き換えてできるかなと思ったわけですが、それよりももっとも基本的な内容から書くことで少しでもお役に立てたらと思った次第です。
ご不明な点などございましたら、引き続きお気軽にお問い合わせください。