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60年代サウンドを再現するD.I.

ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾 (1979’ 8) です。

ネットや雑誌で「バースデーランタン」の記事を見かける度に欲しい熱が上がって困ります。 自分の生まれた年に製造されたギターやベースが欲しい人は多いと思いますが、キャンプ用品だとそれがランタンにあたるわけですね。…道具沼。

さて、今回はちょっとおもしろいダイレクトボックスをご紹介したいと思います。 その名も ACME AUDIO / MOTOWN D.I. WB-3 です。

メーカーさんのデモ機をお貸りいたしました。ありがとうございます。 ミリタリーなカラーでイカしたルックスがナイスです。

モータウン・サウンドを蘇らせる

名前にモータウンと入っておりますが、それもそのはず。 「1960年代のモータウン・サウンドを再現する」というコンセプトのもと、当時の技術者を探して開発。

モータウン・レコードの最初の本社、ヒッツヴィルUSAと同じミシガン州デトロイトで製作するというこだわりようです。

アナログでパッシブのダイレクトボックス

厚手の金属を曲げて仕上げられた筐体は手に持つとズシっときます。 安定感と安心感のあるいかにも「タフ」という佇まい。

1960~70年代当時のサウンドをリアルに再現するため、使用方法も当時と同じくマイク・プリアンプやコンソールを後段に接続することが前提の設計になっています。

そのため、ライン入力のプリアンプでは十分なゲインが得られません。 接続はマイク・インプット入力からになります。 インターフェース使用の場合も同じくマイク・インプットに接続します。

マイク・プリアンプのゲイン20~40dBほどの位置で0dBほどの出力設定なので、プリアンプのゲインはそこそこ上げ目の設定になります。

現代の一般的なD.I.と違って後段にマイク・プリアンプは必要になりますが、アナログの力強い太さとローミッドがぐっと締まってまろやかになります。 カドが取れるけどハイが落ちるわけではないこの感じは、他のD.I.とは一味違う独特なモノです。

ポップでキャッチーな雰囲気はもちろん、昔ながらの音色を求めている人にはハマる一品だと思います。 生ピアノとベース、アダルトなユニットが思い浮かぶシーンにもものすごくハマりそうな印象を受けました。

電源不要のパッシブ仕様、販売価格は ¥60,907 (税込)です。

太くてあたたかい、、、下が締まってまろやかになる、、、コレですね。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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