ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
先日、誰にも会わないように移動して雪の中キャンプしてきました。 誰もいない山奥に一人。あいにくの雪。時々吹雪でだいたい雪。
降りしきる雪の中、焚き火を見て「いったい私は何をしているのだろうか?」と我にかえることもありましたが、夏よりおもしろいかも。
さて、先週(⇒こちら)に引き続きエフェクターのかさ上げについて。今回は具体例と応用編です。 まずはこちらをご覧ください。
単体のかさ上げ例です。
エフェクターと同じサイズで硬質スポンジを切り出すパターンです。 ON/OFF操作に支障のない範囲で、奥行きを少し縮めて切り出す場合もあります。
マジックテープは硬質スポンジの上面にメス、下面はオスです。 これで取り外しも楽になり、他のかさ上げにも使えたりします。 しかし、必ずしもこの限りではありません。
ベタ置きにするとエフェクターのDC端子が使えません。 パワーサプライに接続されているDCケーブルと干渉してしまうためです。
そのため、かさ上げの硬質スポンジは奥行きを少し縮めて切り出し、ペダルの下にDCケーブルの束を逃がしつつ、エフェクターのDC端子も使えるようにしています。
ON/OFFで踏むときに、下に逃がしたDCケーブルの束に触れないことが重要です。 当たってしまうと操作の度にじわじわと痛めてしまいます。 ボード自体の奥行きがギリギリの場合、こんな方法で避けられることもあります。
ベタ置きにするとエフェクターボードの塀が邪魔をしてジャックが隠れてしまいます。
抜き差しの多い箇所のため、ここは筐体と硬質スポンジを直接強力な両面テープで接着。 硬質スポンジとボード面はマジックテープでの固定です。
ベタ置きにするとエフェクターボードの塀が邪魔をして電源コードが接続できません。
ギリギリ収まっていますが、さらに幅が欲しい時は写真の円内の端子の向きを手前にずらして、strymon / Ojai R30 の上をまたぐ感じで詰めることもできます。 あと数ミリ欲しい、という時はこんな方法でかせぐ事ができます。
続いて応用編です。
かさ上げの素材が一部、三角形の島のようになっています。 パワーサプライまでの道筋をこんなカタチで作ることもあります。
エフェクターを上に置くことで隠れる部分ですが、この時は内寸の高さに余裕があったので、かさ上げ部分を四角く覆う硬質スポンジをさらに乗せて、その上にエフェクターを設置するという方法です。 肝心のその画像を撮り忘れましたが、こんな方法もありです。
ペダルの寸法とボードのサイズをギリギリにすると、DCケーブルの束って案外場所とるんですよね。 それを避けるのもかさ上げのメリットです。
★おまけ★
帰り道の途中、遠くから鹿に見られていました。立派なツノ。