札幌のヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
ゴールデンカムイ(単行本)が出る日には札幌市内に熊が出る、のか朝からけっこうな近所で熊(らしきもの)が出たとメールが来ました。
前巻の発売日は熊出没だけでも驚きでしたが、それに加え全裸にマスク男(超謎)、刃物所持人間(危険度高い)と区をまたいでの同日多発ハプニングでしたが、一体なんなんでしょうか。
さて、今回はよくお問い合わせいただく内容をご紹介します。
Q : おすすめのエフェクターボード、理由を教えてください。
A : 個人的にはアルモアです。
ということで個人的に好きなエフェクターボードで、うちの製作でも人気 No.1 のアルモアについてです。
ヘヴィーデューティさで群を抜くアルモア。
まずは定番の 3 サイズです。どっちかというと重さを見てください。
・PS-1C 重量 : 約 6.0 kg ( W701 x D371 x H90mm)
・PS-2C 重量 : 約 4.5 kg ( W551 x D311 x H90mm)
・PS-3C 重量 : 約 3.5 kg ( W455 x D255 x H90mm)
後に追加されたアルモアの市販ラインナップ、最大サイズはこちらです。
・PS-0C 重量 : 約 9.5 kg ( W880 x D440 x H110mm)
ケースのみの重量はこんな感じですが、中身が入ると過去製作の PS-1Cは総重量12~14kg くらいです。
これを持っての移動…、徒歩、バス、地下鉄と考えるとなかなか。ある意味、移動がトレーニングにもなるくらいの重量なので避ける方も実際いらっしゃいます。
重みからくる安定感に加え、ぐっと締まった音になる不思議なメリットもあります。
内寸、高さがPULSEよりも少し低いためバリバリかさ上げする場合はPULSEになりますが、この外見の薄さもかっこいいと思います。
続いて寸法。「500mm!」とキッカリした数字ではないのですが、不思議とジャストサイズにできるんですよね。だいぶ長くなってしまったのでこの辺りは次回書きます。
2000年初期の札幌の楽器店では、実際に店頭に置いてあるところは少なかったように記憶しています。
当時、問屋さんの営業の方から、
「乗っても蹴っても何してもいいですよ、壊れませんので。」
と言われたことがあります。
この「壊せるものならやってみな。」的な発言。ボンジョヴィのクラッシュのキャッチコピーじゃないか、と思ったもので。これがちょうど2000年頃だったと思うんですよね。記憶がセットになっているので。
曲で言うとイッツ・マイ・ライフ。未だに自然と耳にする長寿曲。
脱線しましたが、ヘヴィーデューティーとかタフとか頑丈で壊れにくくて長く使えるモノが好きな私は「コレだ、コレしかない」と思ったわけですね。
ハードな使用に耐えうる仕様なので、1つ1つのパーツもやっぱりヘヴィです。
まずはキャッチロック。
ちょっとハートっぽいカタチのところを起こして立てて回して開く仕組み。
ちょっと引っかかって偶然開いちゃう、、、なんてことが起こらない形状です。楽器のフライトケースでよく見る仕様です。
そしてハンドル。
常時ケースにベタっとくっついています。持ち上げて立つ仕組み。
持ち損ねると「あ、イタイ!」と指を挟まれる罠となりますが、ハンドル部分がフラフラしていないので、車の運転時にカタカタ音が鳴らないってのも地味にナイスです。
低価格のエフェクターボードでは、中身が重くなると持った時の重みでフタ部分が持ち上がって隙間ができることがあります。それがまず起こらないケース自体の剛性の高さもポイントです。
さらにコーナーと足まわり。
角もしっかりガードのコーナー、立てて置く側の足は頑丈さ丸出し。
使用時の接地面は滑り止め効果のあるゴム足です。仮にこっちも金属だと床の素材によっては滑っちゃいますからね。至れり尽くせり。
最後に、一番はココだと思います。
フタとシタが合体する部分。
低価格のボードはここがダメになることが多いのですが、アルモアのはそんじょそこらの力では曲がらないほどにヘヴィです。
デメリットは「重い」に尽きるかと思いますが、耐久性、剛性という理由あっての重さなので…なんともです。
余談ですが、北海道内を回って演奏されている方から昔聞いたお話。
ハイエースの後ろに積んでいて開けた時にこのアルモアが足に落下!足の骨は砕けたが中身とケースは無事だった、と…。
そんな凶器と言えなくもないハードさをも持っていますが、積み位置を気をつけることで防げる事故なので、その辺はその辺で。
ケースは最終的に高価な機材やエフェクターを守ってくれるモノでもあります。足りなくなってサイズ変更しても、元のはエフェクター保管庫としても使えます。
そんなこんながおすすめの理由です。